マンチカンは飼いやすい?獣医師からみた性格や飼育の注意点

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猫の種類

穏やかで人懐っこい性格と、短い足がかわいくてたまらない「マンチカン」。肉食動物で俊敏なイメージの猫とは一線を画す、キュートさが人気の猫ですね。
好奇心旺盛ですが、木登りやジャンプは得意ではないため、まさに室内飼育に適した猫といえます。

今回はそんなマンチカンの飼い方について、身体的特徴、性格、注意すべき病気などを中心にお話したいと思います。マンチカンを飼ってみようか悩んでいる方、飼い始めたばかりの飼い主さんのお役に立てると幸いです。

マンチカンの身体的特徴

マンチカンは「小型種」で、体高20センチ前後、体重は3~4キロ前後です。大きさは小型ですが、筋肉がしっかりとついた胴体部分が思った以上に重く、抱くとずっしりと感じるかもしれません。

なんといっても、日本で繁殖されているマンチカンは足が短いことが特徴で、耳も小さめの愛らしい姿が特徴的です。(マンチカンには足の長さがそれほど短くないマンチカンもいますが、敬遠されて日本では短足同士の交配がすすみ、遺伝的な欠陥をもった個体が多く産出されるなどの問題が起こっています。)

マンチカンの性格

マンチカンの性格は、一言で言うと人懐っこいです。甘え上手で、食いしん坊でもあるので、お腹がすくとすり寄ってきて声を出して、喉を鳴らしながら甘えてきます。

一方、人懐っこく甘え上手ですが、決して寂しがりやというわけではなくお留守番が上手なのもマンチカンの特徴です。
ただし、好奇心が旺盛なため、子ねこの時期にしっかりとしつけておくことと、家の中に十分に動きまわることができる空間をつくっておいてあげることは必須です。

近年、一人暮らしの若い人たちの間でもペットを飼うことは当たり前になってきました。
とくにマンションなどの庭がない環境では犬より猫の方が飼いやすく、さらにお散歩も必要ないことなどから猫の人気が急上昇していますよね。

そんな中でも、外出の多い一人暮らしの人に飼いやすい代表的な猫がマンチカンなのです。

マンチカンの注意すべき病気

飼いさすさや、愛らしい見た目から人気が高まり、ペットを飼ったことがない人も簡単に飼い始めてしまうマンチカンですが、実は気を付けないといけない病気など飼育上の注意点はもちろんあります。

獣医師として、動物病院でもよく遭遇するマンチカンのトラブルにして紹介したいと思います。

椎間板ヘルニア

犬でも猫でも、短足動物で最も注意しないといけないのは「(腰部)椎間板ヘルニア」です。

動物病院で検査や治療をする動物の中で、非常に多い病気の1つに、ダックスフントやマンチカン、スコティッシュフォールドなどの椎間板ヘルニアです。

【主訴】まず、動物病院にやってくるときには、次のような症状を訴えて運ばれてくることがほとんどです。
「背中を触ると痛がる(怒る、威嚇する)」
「歩き方がおかしい」
「尿失禁(尿漏れ)」
一見、脳の病気や加齢による変化などを間違われる症状ですので、動物種や症状の重さや現れ方などから、椎間板ヘルニアの可能性を判断します。

【検査】ミニチュアダックスフントやマンチカンのような短足動物の場合、上記のような訴えで運ばれてくると、まずに疑われるのが「椎間板ヘルニア」です。そこで、行われる検査が下記の通りです。これだけで、実に医療費は数万円です。

X線(CT)検査(単純レントゲンで、まず一時診断を行います)
脊髄造影検査(X線をあてて、脊髄まで注射針をすすめて脊髄腔内に造影剤を注入して、その広がりを確認する検査です。狭窄部位や圧迫部位を検出します。)
MRI検査(磁気を利用した検査で、放射線被ばくがなく安心して受けられます。さまざまな断面の撮影が可能で、確定診断に使用されます)
これだけで、実に医療費は数万~数十万円です。
というのも、脊髄造影検査では危険を伴うことから絶対安静が必要で入院治療となります。

保険がきかない動物の医療費は検査だけでこんなに高額なのです。

【治療】検査の結果、椎間板の骨折などにより脊髄やその内部の神経が圧迫されている状態が認められると、「椎間板ヘルニア」と確定診断します。
そこから、治療方針について飼い主さんと相談することになります。椎間板ヘルニアの治療法は主に二つです。

➀軽度の場合は、炎症と痛みを抑えるためステロイドを投与し、1~2か月程度の絶対安静(ケージレスト)で様子を見ます。これを保存的療法といいます。
②一方、重度の場合は外科的処置が必要となります。脊髄腔内の圧迫による痛みがでているため圧を抜く手術や、圧迫しているものそのものを取り除く手術がおこなわれます。術後は、長期にわたるリハビリが必要になります。

治療費は、①と②で大きな差がでます。飼い主さんの経済的状況次第で、手術をしてあげたくてもできずに、ひたすら痛みを和らげて動かないようにするという治療を選ばざるをえないこともあるのが現実です。

【予防】最後に、椎間板ヘルニアは再発しやすい病気でもあります。再発予防のために、下記の点に注意して生活してください。

肥満予防:椎間板へ体重負荷を減らすため
ジャンプ(転落)したり転んだりしないよう、ソファを低くしたり、床は滑りやすいフローリングではなく、マットやじゅうたんをひいてあげましょう。

☆マンチカン飼育のポイント

①食事と飼育環境に注意して太らせない!
②身元がはっきりとしないブリーダーからの入手は避ける!
③ペット保険の加入を検討しよう!

マンチカンにおすすめのキャットフード

食欲旺盛で甘え上手なマンチカンには、ついついフードを多くあたえてしまいがちです。

しかし、先ほども説明した通り「肥満」は短足動物にとっては大きなリスクです。椎間板への負担が少しでも軽くなるように、肥満予防は徹底しましょう。

猫の肥満予防には、何といっても炭水化物を減らした蛋白質豊富なフードを与えることが第一です。
また、骨や関節を強化するために、カルシウムやビタミンDを豊富に摂取できるとなお良いでしょう。関節を強化するコラーゲンのもとは、実はタンパク質とビタミンCです。やはり、良質なタンパク質を摂取することが重要だといえますね。


<良質なタンパク質&関節・骨にやさしいおすすめフード>

  粗タンパク カロリー

(100gあたり)

原材料
モグニャン 30 % 374 kcal 魚をたっぷりと含んだ良質なタンパク質と脂質を摂取できるフード。カロリー控えめで、肥満予防はもちろん、野菜や果物も豊富で骨や関節にやさしいフードといえるでしょう。
ナチュラルチョイス 33 % 365 kcal 魚(サーモン)と肉(チキン)をたっぷりと配合した高蛋白フード。嗜好性と栄養面のバランスがとれたフードです。成猫~シニア期にかけての長期間安心して与えられますね。
オリジン(6フィッシュ) 42% 406 kcal サーモン、ニシン、カレイなど6種の新鮮な魚をふんだんに使った高蛋白フード。野菜や果物でビタミン類もしっかりと補給されており、カロリーも多め子猫や若齢猫には良いでしょう。

猫は味覚が発達していてグルメです。

子ねこの時期から、添加物や香料の強いフードではなく、新鮮で良質な原材料を使用したフードを与えることが、生涯を通じて肥満を予防するポイントとなります。
とくにを多く含むフードの味や香りを覚えさせることは、シニア期のフード選びの幅が広がるのでおすすめです。

【まとめ】マンチカンの特徴と飼い方

一人暮らしでも飼いやすく、短足で愛らしい見た目の「マンチカン」。その人気は年々高まっており、マンチカンのいないペットショップはないというくらいです。
その結果、動物病院にやってくるマンチカンの数も年々増えているように感じます。

そんな中で、犬のミニチュアダックスフントやチワワなどの小型犬と同様に、ヘルニアが多くみられる猫種でもあります。

共通点はもちろんどちらも短足であることです。そして、小型犬でもともと骨がもろく、そのわりに食欲旺盛で太りやすいことや、好奇心旺盛でよく動くことなどです。

マンチカンはとっても飼いやすい猫ですが、飼育環境をととのえることや、肥満予防のための食生活に気を付けることは、しっかりと意識しましょうね!

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