【子猫の飼い方】かわいいけど手がかかる!トイレや病気・食事の注意点

  •   
  •   
  • 【子猫の飼い方】かわいいけど手がかかる!トイレや病気・食事の注意点

子猫って小さくて動きもかわいいですよね。でも、いざ飼い主となりお世話をするとなると手がかかるのも事実です。

「子猫の食事ってどうすればいいの?」「トイレ、ちゃんと覚えてくれるかな?」「病気になったらどうしよう・・・」といった様々な不安や悩みが出てきます。

 

今回は「子猫の飼い方」について、獣医師目線でまとめていきたいと思います。

とくに『食事』『トイレ』『病気』の3点は、今後の飼い猫との暮らしを左右する重要なポイントですよ。これを読んで、しっかりと準備をしましょう!

 

「かわいい子猫の1日」

子猫はとにかく寒がりで、朝目が覚めると飼い主さんのお布団の中に潜り込んでいたりしますよね。成猫になると抱っこもさせてくれない猫も多いですから・・・子猫の時期にはたくさん甘えてもらいましょう。

また、子猫は寂しがりでお留守番が得意ではありません。クッションや毛布などのふわふわした温かいものをお気に入りの場所においてあげると、飼い主さんが外出してもクッションの上で安心してお昼寝するようになります。

そんな愛らしい子猫ですが、その性格は「好奇心旺盛」でもあります。家の中を見渡して「コンセント」「スマホ」「ぬいぐるみ」「雑誌」「ヘヤーアクセサリー」などがある場合、これらは全て子猫の興味をひくオモチャとなってしまいます。

思わぬ事故や破損、さらには誤食を防ぐためにも、外出時には手の届かないところに移動しましょう。なるべく専用の部屋をつくるなど、子猫の移動範囲を制限した方がよいですね。

さて、好奇心旺盛な子猫はよく遊び良く寝て、ぐんぐん体も大きくなり脳も発達していきます。そのため、体の大きさの割に多くのカロリーを消費しています。食事や水分補給はしっかりとさせましょう。

さらに食べた後は排泄することも重要です。とくに子猫の時期は下痢や嘔吐などで急激に体調が悪化することもあるため、必ず排泄物の状態を確認するようにしてください。

かわいい子猫の時期はあっという間ですが、その分いろいろと手もかかります。しかし、この時期にどういった育て方をするかで、性格、嗜好性(味の好みなど)、トイレの癖などが決まると言われています。しっかりと時間をかけて子猫に向き合ってあげてくださいね。

 

子猫の食事「フードを選ぶポイントと与え方」

ではここからは、子猫の食事について詳しくみていきましょう。フードを選ぶ上で最も大切なことは、成長期の子猫に必要な栄養素が十分に含まれているかどうかです。また、味覚形成期にさまざまな素材の味を覚えさせてあげることや、水分補給といった観点からも重要です。

■高タンパク、高カロリー、高脂質の3拍子揃ったフードを選ぶ!

まず、最も重要なポイントである「栄養素」に注目してフードを選びましょう。子猫(~1歳まで)は、人間でいうと赤ちゃん~高校生くらいです。まさに、ぐんぐん体が大きく成長する時期ですよね。筋肉や骨の成長には、「たんぱく質」「カルシウム」が多く必要です。他にも脳の発達や全身のあらゆる細胞の構成には、良質な脂質も必要です。そして、何といっても動き回ったり、様々なことを考えたり勉強するために多くのエネルギーを必要とします。

以上のことから、子猫のフードは「高タンパク」「高脂質」「高カロリー」の3拍子が揃ったものを選びましょう。

<高タンパクとは?>

猫は肉食動物のため、基本的にはキャットフードはたんぱく質が多く含まれています。AFFCO(米国飼料検査官協会)では、総合栄養食としてのキャットフードに含まれるタンパク量は、26%以上(子猫では30%以上)と規定されています。30%は最低値ですので、目安として粗タンパク質:35~40%のキャットフードを選ぶと良いでしょう。

<高脂質とは?>

粗脂質:20%を目安としてください。また脂質には、オメガ3脂肪酸を多く含む脂質、リノール酸を多く含む脂質といった具合に、様々な種類があります。さらに脂質は酸化しやすいという特徴もあるため、脂質の質にも拘ったフードを選ぶとなお良いでしょう。

<高カロリーとは?>

ドライのキャットフードのカロリーは100gあたり300~400kcalとなっています。子猫はまだ胃も小さく1度に食べることができる量も少ないため100gあたり350kcal以上のフードを選ぶと良いでしょう。

■無添加フードで「食育」を!

フード選びのもう一つの大切なポイントは「原材料」です。子猫の時期に覚えた味は一生忘れないといわれることもあり、この時期はまさに大切な味覚形成期です。味覚形成の邪魔をする化学調味料などの添加物が含まれていない『無添加』のフードを選ぶことで、多くの素材の味を覚えさせてあげましょう

例えば無添加の「チキンメイン」と「魚メイン」のフードをローテーションすることでお肉もお魚の味も覚えます。一方、「ミートミール」や「チキンミール」をメインとしたフードではどの動物のお肉が含まれているかわからない上に、多くの化学調味料などで味がどれも同じようなものに仕上げられており「化学調味料」の味として覚えてしまいます。

成猫になったときに、健康のことを考えて添加物を含まないフードに変えたのに、食いつきが悪いということになりかねません。

■食事の回数や与え方は?

食事の回数は、先ほども触れましたが、子猫の胃腸はまだまだ成猫と比べて小さく一度に消化できる量は限られているため、1日分を2~4食くらいに分けて与えるとよいでしょう。

好きな時に食べられるようにと「置きエサ」をする方もいますが、置きエサはフードの鮮度が下がることや(夏は腐敗します)、一度に多くを食べすぎて嘔吐などを招くことなどの懸念もあるためやめましょう。また、お留守番時に「置きエサ」をする方も多いと思いますが、なるべく朝出かける前と、帰宅後の2回に分けて与えるようにしてください。

■ドライかウェット、どっちがいい?

最後に獣医師としてよく質問される「ウェットフードとドライフード、どちらが良いか?」ということについてお話します。

子猫は、下痢や嘔吐を起こしやすく、水分摂取も上手ではないため、ちょっとした気候の変化や体調不良で脱水を起こしやすいです。そのため、理想としては総合栄養食のウェットフードを十分量与えたほうが良いとお答えしています。

しかし、ウェットフードにも①歯が汚れやすくなる、②ウェットフード以外食べなくなる、③高価である、④総合栄養食となるものが少ない、⑤保存が難しい、というデメリットもあります。

そのため、ドライフードをメインとしつつも、夏場にウェットフードを混ぜて与えるといったことをお勧めしています。

しかしながら、最も重要なことは食事のタイミングで必ず水を飲むよう、子猫の時期に習慣をつけさせることです。

食事場所には水飲み場も用意してあげてくださいね。

 

猫の習性を利用しよう「簡単トイレトレーニング」

子猫が家にやってくると、なるべく早くとりくまないといけないことに「トイレトレーニング」があります。

成猫を保護した場合とは異なり、実は子猫のトイレトレーニングはそれほど難しくありません。ここは犬との大きな違いです。

猫の起源は、砂漠にすんでいた生き物です。そのため、猫はもともと砂の上に用を足すという習性があります。したがって部屋の中に砂を敷いた空間をつくってあげれば、自然とそこで用を足すようになります。子猫の場合、場所を覚えるまでに時間がかかることもありますが、尿のついたティッシュなどを砂の上に置いておくと臭いで場所を把握するでしょう。

時々、粗相をしてしまうこともあるかもしれませんが、粗相の場所にトイレをうつしてあげるといった工夫も有効です。

 

子猫の病気「危険な感染症と予防・対策」

最後に、子猫がかかると危険な病気と、その予防法や注意すべきことについてお話させていただきます。。

■子猫がかかると危険な病気

離乳後、母猫の免疫から守られなくなった子猫は、非常に免疫力が低く、あらゆる感染症にかかりやすい時期といえます。

下記に、とくに注意すべき病気をあげています。子猫の時期にはちょっとした体調変化も見逃さないように観察しましょう。

<ウイルス感染症>

「猫コロナウイルス」による腸炎および腹膜炎は、離乳期以降1歳未満の猫がかかりやすく、発熱や食欲低下、体重減少などがみられます。腹膜炎を起こすと、腹水がたまり呼吸困難に陥り予後は良くありません。数日~数か月で死亡してしまう怖い病気です。

「猫パルボウイルス」による白血球減少症は、成猫ではほとんど症状がでませんが、子猫では突然の激しい下痢・嘔吐がみられ急激に衰弱してしまいます。完治した場合も脳に障害が残るなど非常に危険な感染症です。

「猫ヘルペスウイルス」「猫カリシウイルス」による呼吸器疾患(通称:猫インフルエンザ)は、特に6か月未満の幼猫の発症率が高く死亡率も高い疾患です。

<細菌感染症>

猫は単独での細菌感染により発症する疾患はあまりなく、多くはウイルス感染症を発症して抵抗力が弱まっているところに、体内に環境中に常在している細菌が増殖してしまう混合感染が原因です。細菌が増えすぎると、血液に侵入して「敗血症」を起こしたり、脳脊髄液に侵入して「髄膜炎」を起こすなど、命に関わる病態に陥ってしまいます。体力が落ちている時期は注意が必要で、とくに子猫の時期は体調不良を見逃さず、すぐに適切な治療をしてもらいましょう。

危険なのは「猫クラミジア」という細菌の仲間で、「猫ヘルペスウイルス」や「猫カリシウイルス」に感染していると混合感染しやすく、重篤化して死亡することも少なくありません。結膜炎などの特徴的な症状を示すため、インフルエンザ症状に結膜炎が伴う場合は、すぐに動物病院を受診してください。

<原虫感染症>

猫で注意が必要なのは「トキソプラズマ」という原虫です。成猫ではそれほど問題になりませんが、免疫力の低い子猫は感染するとほぼ死亡します。トキソプラズマは生肉や感染猫の排泄物などから感染するため、子猫には絶対に生肉を与えないようにしてください

■病気を予防する方法

上記にあげた感染症は、子猫では特に注意すべき病気です。

しかし、このうち多くの疾患はワクチン接種にて予防することが可能です。したがって、母猫の免疫が切れる生後9週齢以降はなるべく早くワクチン接種を受けることをおすすめします。

また、感染しても発症する子猫と発症しない子猫がおり、さらに発症しても重篤化しない猫と重篤化して死亡してしまう猫がいます。これらの違いは、やはり猫の栄養状態に大きく関係していると感じます。

ワクチンを接種しても100%発症を予防できるものではありませんので、とくに子猫の時期は高栄養フードをしっかりと食べさせて、免疫力を高めてあげる工夫をしましょう。

【まとめ】子猫の習性や注意点を知って、かわいい時期を元気に過ごそう!

以上、子猫の飼い方についてまとめてきました。子猫のお世話ってすごく大変そうと感じた方も多いのではないでしょうか。

子猫と暮らす中で『トイレトレーニング』はそれほど難しくなく、大切なのが『健康ケア』です。健康に配慮した食事と、適切なワクチネーション(病気予防)でほとんどの病気は避けることができます。獣医師としても、かわいい子猫の時期は一瞬ですから、病気知らずで楽しく過ごしてほしいと願っています!

このサイトでは猫の健康を考慮したキャットフードの選び方についても解説していますので、併せてご覧いただけますと幸いです。

おすすめキャットフードランキング

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です