サイエンス・ダイエットプロ原材料や栄養成分をもとに獣医師が違いを徹底比較

キャットフードの解説

ペットを飼っている人なら一度は目にしたことがあるでしょう「サイエンス・ダイエット」シリーズ。

その中でも「サイエンス・ダイエット<プロ>」はやや高価格で、パッケージもゴールドカラーと高級感があり、気になっている飼い主さんも多いのではないでしょうか。

今回、お客さんからもよく聞かれる「サイエンス・ダイエット<プロ>」と普通の「サイエンス・ダイエット」の違いについて、原材料や栄養成分はもちろん、商品ランナップなどの詳細もご紹介しながら徹底解説したいと思います。

サイエンス・ダイエットシリーズの基本情報【販売会社や原産国など】

知名度が高い「サイエンス・ダイエットシリーズ」は、米国のペットフード会社『ヒルズ』が、コンパニオンアニマル用フードの中でも“プレミアム製品”として販売している商品です。非常に大きな会社で、世界中のペットフードにおいて高いシェアを誇っています。

メーカーのネームバリューだけではなく、製造は自社工場でのみ行うことを徹底しており、途上国などへの委託製造はおこなわれていない点で、衛生面や品質面についても安心感があります
また、米国は欧州先進国と合わせて“ペット先進国”とも呼ばれており、ペットフードの安全性や栄養成分などに対して厳しい基準が設けられています。
実際に、ヒルズのサイエンス・ダイエットシリーズは、いずれもAAAFCO(米国飼料検査官協会)が規定している総合栄養食としてのキャットフードに含まれるべき栄養成分の基準を、しっかりと満たしています

まさに、会社の信頼度、商品の安全性、栄養成分と、飼い主にとって必要な安心が全て兼ね備えられているといえるでしょう。

 

サイエンス・ダイエット<プロ>の特徴

今回は、「サイエンス・ダイエット<プロ>」と普通の「サイエンス・ダイエット」の違いについて詳しく解説したいのですが、その前にまずは「サイエンス・ダイエット<プロ>」の特徴をご紹介したいと思います。

【グローバル開発】

サイエンス・ダイエット<プロ>は、ヒルズ・グロ-バル・ペットニュートリションセンター(※)で、なんと栄養学者や獣医師が450匹以上もの猫とともに暮らしながら開発された商品です。
すなわち、最先端の栄養学と獣医学の知識に加えて、実際に400匹以上の猫の健康チェックをしながら得られたエビデンスをもとに考案されているということです。

栄養学の知識だけでは、健康に良いフードは作ることができても、猫が好む味や、香り、食感は無視されてしまいがちです。しかし、猫450匹以上の実際の『食いつき』や『健康への影響』なども研究されて、本当に猫が喜ぶフードの開発が行われている点が素晴らしいですね。

※ヒルズ・グロ-バル・ペットニュートリションセンターとは、世界最大級のペット研究所で、猫450匹以上、犬450頭以上が暮らしている施設です。
世界各国のペット専門家220人以上が集まり、犬や猫の『習性』『健康』『身体能力』『遺伝子検査』などに関する研究が行われています

 

【豊富なラインナップ】

サイエンス・ダイエット<プロ>のもう一つの特徴は、豊富なラインナップです。

猫は長生きする子で20歳前後まで生きます。
そのため、子猫の時期、去勢・避妊後、老猫期、病気の時期といった具合に、それぞれの年齢や健康状態に合わせて適切なフードを与えるのが理想的です。

体重管理 脂肪成分60%減、カロリー20%減でも、空腹感を与えない工夫
活力 ビタミン、アミノ酸、脂肪酸をバランスよく配合
抗酸化成分を配合し、健康な脳を守ることに注力
避妊・去勢 高タンパク、低脂質など避妊・去勢後に必要な4つのケアを意識
腎臓・心臓 タンパク質のミネラルバランスに拘り、強い心臓と、腎臓への負担を軽減
関節 DHAを最適な割合で配合し、健康な関節を維持
便通・毛玉 フルーツや野菜などの食物繊維が豊富
発育 高品質DHAなど、子猫の学習を伸ばす栄養素を含有
シニア 抗酸化成分や必須脂肪酸でエイジングケア

サイエンス・ダイエット<プロ>は、上の表のとおり、全9種もの商品が用意されており一生涯与え続けることができる点もうれしいですね。

 

【サイエンス・ダイエットとの違い①】原材料へのこだわり

さて、ここからはサイエンス・ダイエット<プロ>と普通のサイエンス・ダイエットの違いについてみていきましょう。

まずは、キャットフードの基本ともいえる「原材料」の違いについてです。例として、どちらのシリーズにもある『去勢・避妊後ケア』の商品を比較してみましょう。

サイエンス・ダイエット<プロ>

『健康ガード:避妊・去勢』

サイエンス・ダイエット

『避妊・去勢猫用』

米、コーングルテン、チキン、小麦グルテン、セルロース、トマト、ビートパルプ、亜麻仁、動物性油脂、チキンエキス、ココナッツ油、ニンジン、小麦、オート麦ファイバー、リンゴ、ブロッコリー、クランベリー、エンドウマメ、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、イオウ、ヨウ素)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン、リジン)、乳酸、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、カルニチン、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物) トウモロコシ、トリ肉(チキン、ターキー)、コーングルテン、動物性油脂、魚油、チキンエキス、小麦、米、アミノ酸類(タウリン、トリプトファン、メチオニン、リジン)、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、ヨウ素)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、カルニチン、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)

このうち、重要なのは上位品目です。
まずどちらも穀類が1番目に来ていますが、サイエンス・ダイエット<プロ>がお米なのに対して、サイエンス・ダイエットはトウモロコシです。
穀類は猫の消化管では消化不良を起こしやすく、あまり適した素材ではありません。その中でもとくに消化によくないのは、小麦やトウモロコシで、米はまだ消化にやさしいです。

また、サイエンス・ダイエット<プロ>には、トマト、亜麻仁、ニンジン、リンゴ、ブロッコリー、クランベリーなどが含まれている点が、サイエンス・ダイエットとの大きな違いです。
亜麻仁は、必須脂肪酸であるオメガ3系が多く含まれていて機能性食品として注目されていますし、野菜や果物には食物繊維・ビタミン・ミネラルが豊富に含まれています。

上記の違いから、サイエンス・ダイエット<プロ>の方が、猫の消化に優しく、質の良い栄養成分が含まれているといえるでしょう。

 

【サイエンス・ダイエットとの違い②】栄養成分へのこだわり

次に比較するのは、「成分分析表」です。注目は、たんぱく質と炭水化物です。

サイエンス・ダイエット<プロ>
『健康ガード:避妊・去勢』
サイエンス・ダイエット
『避妊・去勢猫用』
たんぱく質 40.1 たんぱく質 33.1
脂質 12.8 脂質 10.7
粗繊維 8.1 粗繊維 1.3
炭水化物 (NFE) 32.6 炭水化物 (NFE) 48.8

肉食動物である猫は、我々人間のように炭水化物を主な栄養源とはせず、たんぱく質を栄養源とします。
そんな猫にとって重要なたんぱく質が、サイエンス・ダイエット<プロ>では40%以上を占めています。

一方、炭水化物は約30%で、米をメインにしている割には低く抑えられています。これは、ひとえに質のよいチキンが使用されているという証拠でしょう。
また、野菜や果物が多く含まれていたことからわかるように、粗繊維も8.1%と非常に高い割合を占めていますね。

成分分析表からは、サイエンス・ダイエット<プロ>の方が、高たんぱくであり、その他の栄養成分もバランスよく含まれていることが明らかです。

 

【サイエンス・ダイエットとの違い③】コスト比較

原材料や栄養成分では、やはりサイエンス・ダイエット<プロ>の方が良いということがわかりました。では最後に気になるコストを比較してみましょう。

サイエンス・ダイエット<プロ>
『健康ガード:避妊・去勢』
サイエンス・ダイエット
『避妊・去勢猫用』
(1.5kgあたり約2,500円)
100円/60g(日)
(1.8kgあたり約1,400円)
43円/55g(日)

上の表は、体重4kgの猫の1日あたりのコストです。

サイエンス・ダイエット<プロ>は、1日あたり約100円となり、ドライフードの中では非常に高いコストがかかることがわかります。一方、サイエンス・ダイエットはリーズナブルですね。
この比較からは、やはり質のよい肉や、野菜・果物などの豊富な原材料を含むとコストが高くなるということがわかると思います。

サイエンス・ダイエット<プロ>は、米や小麦などの穀類が含まれていることから、完全なプレミアムキャットフードとは言えませんが、価格はプレミアムフードと同じ価格帯ということになりました。

 

サイエンス・ダイエット<プロ>の口コミ

では、ややコストはかかりますが、原材料や栄養成分にこだわったサイエンス・ダイエット<プロ>は、どういった猫にあたえられているのでしょうか。

飼い主さんの口コミをみながら獣医師目線で分析していきたいと思います。対象商品は、最も口コミが多い『健康ガード:避妊・去勢』としました。

サイエンス・ダイエット<プロ>の口コミ【Amazon】

  • ★★★★☆
    動物病院から推薦されたものなので 安心して購入してます。
    少し粒が大きいですが嫌がらずに食べてます。
    「動物病院で避妊や去勢手術を受けた後に、このサイエンス・ダイエット<プロ>を推奨された方もいるようですね。
    やはり原材料や栄養成分へのこだわりなどから、獣医師も安心しておすすめできる商品だといえます。かかりつけの獣医師のおすすめなら、飼い主さんも安心して与えられますね。」
  • ★★☆☆☆
    4つの小分けになっているのは良いが、一度開封したものは密封できないので(ジッパーがない)、防湿剤を入れた別のガラス密封容器に入れて保存しなければならず面倒です。
    「キャットフードの保存では、酸化させないことが何より大切です。無添加のプレミアムフードでは、密封できるようにジッパーがついている商品がほとんどですが、サイエンス・ダイエット<プロ>はそういった工夫はされていないようです。
    飼い主さん自身で、密封容器にうつす必要があるというのは少し手間ですね。」

 

サイエンス・ダイエット<プロ>の口コミ【楽天市場】

 

  • ★★★★★
    多頭飼いで腎臓弱めの高齢猫も食べるため、リンの含有量が少ない本商品を使っている。
    嗜好性が良いし、小袋に分けて包装されているのも良い。
    「一方、多頭飼育の方にとっては小分け包装が使い切れてちょうどよいサイズのようですね。また多頭飼育の場合は、避妊・去勢ケアはもちろん、猫ごとにさまざまな健康面で気になるところがあると思います。
    もともとサイエンス・ダイエットシリーズは、猫に多い“下部尿路疾患”を予防することを基本に考えられているため、高齢猫など腎臓への負担が気になる猫にも安心して与えられてよいですね。」
  • ★★★★★
    産まれてからずっとこのシリーズですが、年齢に合わせて変えられるので気にいっています。
    猫たちも飽きることなく毎回楽しみにしてくれています。
    「やはり豊富な商品ラインナップに魅力を感じる飼い主さんも多いようです。
    子猫の時期から高齢猫まで、年齢や健康状態に合わせて適した商品を選んで与えることができるのは、やはり大きな利点であるといえます。」

 

サイエンス・ダイエット<プロ>の総評

サイエンス・ダイエット<プロ>と普通のサイエンス・ダイエットの違いについて、原材料や栄養成分、コスト面で分析してきました。

やはり、サイエンス・ダイエット<プロ>の方が、原材料や栄養成分において高評価となりました。
一方、コスト面ではサイエンス・ダイエット<プロ>は無添加・グレインフリーのプレミアムフードと同じ価格帯(1日あたり約100円)となり、なかなか高コストであることがわかりました。

口コミからは、豊富な商品ラインナップで飼い猫の一生涯を通じて与えられることや、健康面や品質面での安心感があることなどが挙げられていました。
一方、保存方法などでは残念な部分もあり、このあたりは他のプレミアムキャットフードと比べて少し差がある点ですね。

その他のおすすめキャットフードについても詳しく解説していますので、併せてご覧いただけますと幸いです。

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