【プレミアムキャットフード】獣医師が原材料や栄養成分を評価!口コミ分析から判明した健康リスクも紹介

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キャットフードの解説

大切な飼い猫には、安心安全の品質で、さらに美味しくて飼い猫が喜んで食べてくれるキャットフードを与えたいですよね。

 

飼い猫のためにペットショップなどに並んでいるキャットフードの原材料を一生懸命確認してみても、どれもほとんど同じではないですか。そのため結局何が良いのかわからず、各メーカーがつけている“キャッチフレーズ”をみて、購買意欲を掻き立てられたものを選んでいる方も多いかもしれません。
しかし、期間の定めなく店頭に並べられているキャットフードの中には、安心安全なものはないと考えた方がよいでしょう。本当に安心安全で、飼い猫が美味しいと喜んで食べてくれるキャットフードは自分で探し出すしかありません
今日は、飼い主さんが、ぜひ試してみたいと心から思えるようなキャットフードに出会えることを祈って、今話題の“プレミアムキャットフード”についてまとめておきたいと思います。

 

プレミアムキャットフードとは

そもそも“プレミアムキャットフード”とはいったいどういったものをいうのでしょうか。

獣医師として、猫にとってのプレミアム(=特別な)キャットフードとは『生き物丸ごと1匹』ではないかと考えます。

みなさんご存知だと思いますが、猫は完全な肉食動物です。私が獣医学の勉強をした大学には、野生動物について研究をしているラボがあり授業でも野生動物について学ぶ時間がありました。
そのラボの教授から山に住んでいる野生の猫についての話をきいたことがあるのですが、彼らは野兎や野ネズミ、野鳥、蛙、川岸にうちあげられた魚、大型の虫など、自分より小さな様々な生き物を食べて生活しているそうです。

その授業で見せてもらった野生の猫の写真には、毛艶が非常にきれいで生き生きとした猫が写っていたのをよく覚えています。
民家の周辺をうろうろしている野良猫や、放し飼いの飼い猫よりきれいで健康そうに見えました。つまり、猫にとって本当の健康とは、動物を丸ごと食べることではないかと思うのです。

しかし、ペットとして猫を飼育するために、わざわざエサとなる鶏や兎を育てることはできませんよね。そのため大抵の人は、キャットフードを与えてます。
とくに総合栄養食として、猫に必要な栄養素が含まれており、コストパフォーマンスも良い“ドライフード”を与えている方がほとんどでしょう

そんな“ドライフード”の中で、猫にとって最適な食事である『生き物丸ごと1匹』に近いものを、私は獣医師として“プレミアムフード”と呼ばせていただきたいと思います。

※参考:一般的には、“プレミアムキャットフード”は、
①無添加、
②グレイン(穀類)フリー、
③ミートミールなどの粗悪な材料を含まないもの
をいうようです。
他にもヒューマングレードであることを、プレミアムポイントとしている商品もあるようです
添加物については、当然“野生の生き物”には含まれていませんし、野生の猫は好んで“グレイン(穀物)”を食べることはありません。
またミートミールや家禽ミールといったものは、野生の猫が“生き物を丸ごと1匹”食べるときにどうしても残してしまう部分(骨、羽、頭部、爪など)が多くを占めています。このように考えてみると、一般的に言われている“プレミアムキャットフード”の条件というのは、私の考えるプレミアムキャットフード“生き物丸ごと1匹”とそんなに違わないということですね。

 

プレミアムキャットフードの紹介【獣医師目線の厳しい評価つき】

では実際に“プレミアムキャットフード”として販売されており、誰でも購入できるものをいくつかご紹介したいと思います。

先ほども説明しましたが、“プレミアムキャットフード”の条件の1つとして「無添加」であることがあげられています。「無添加」とは、人工の保存料や酸化防止剤を含んでいないということです。
「無添加」であるということは、安心安全であるとも言えますが、その一方で日持ちがしないというデメリットもあります。すなわち、「無添加」の“プレミアムキャットフード”は、誰がいつ買うかわからないようなペットショップなどの店頭に並べて販売することは難しいということです。

そのため、基本的には“プレミアムキャットフード”は、ネットや電話等でメーカーから直接購入するという形で入手できます。これから紹介するキャットフードについても、いずれも公式サイトから電話やメール(購入フォーム)などを介して注文することできます。
ネット(通販)は怪しいといった先入観を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、そういった事情があるということです。

※参考【鶏丸ごと1羽の栄養分析】
野生の猫が鳥(ここでは鶏)を捕獲して食すことを想定した場合、骨、羽、頭部、爪を除いた部分をほとんど全て食べると考えられます。
その実際に食べる部分に含まれている栄養素について分析してみました。

 

肉の部分(胸+もも+首+ささみ+手羽)
三大栄養素は、タンパク質が約24%、脂質が約15%、炭水化物はほぼ含まれていません
ビタミンが豊富で、ミネラルはカリウムやリンが多めです。
脂肪酸は少なく、アミノ酸はバランスよく含まれています。

内臓の部分(心臓+肝臓+砂肝(胃)+腸)
三大栄養素は、タンパク質が約19%、脂質が約12%、炭水化物は1%弱でほぼ含まれていません
ビタミンが豊富で、ミネラルでは鉄や銅が多く含まれています。

以上のことから、野生の猫が捕食する鳥の栄養分析結果は、
三大栄養素がタンパク質:約22%、脂質:約14%、炭水化物:ほぼ0%、
その他栄養素では、
ビタミン:バランスよく豊富、
ミネラル:カリウム・リン・鉄・銅が豊富、脂肪酸:少な目、
アミノ酸:バランスよく含有ということになりました。

三大栄養素については、“プレミアムキャットフード”と比較しやすく表にしています。

タンパク質 22%
脂質 14%
炭水化物 0%

 

プレミアムフード①【カナガンキャットフード】

“プレミアムキャットフード”として、知名度も高く、多くの猫に与えられている『カナガンキャットフード』について、品質や栄養素からプレミアムキャットフードとしてのレベルを厳しく評価しました。

品質:無添加・グレインフリー・ミートミール不使用で、条件は全てクリアしています。
人工添加物のかわりにハーブを使用して保存効果を高めるといった工夫もされており、品質面では安心安全が保証されています。

栄養素:高品質な生の鶏肉(チキン)をふんだんに使い、高タンパクで、ビタミンやミネラルも豊富に含まれています

一方、原材料表記の4~6番目に「サツマイモ」「エンドウ豆」「ジャガイモ」と、主な栄養素が炭水化物であるイモ類・マメ類が記載されています。その結果、栄養素の19.2%を炭水化物が占めてしまっています

タンパク質  37%
脂質 20%
炭水化物 19.2%

評価:★★★★☆
品質は申し分がないのですが、猫にとって栄養とならない炭水化物が19.2%も含まれている点から、★4つとしました。

同じ炭水化物がメインの素材でも、穀類が含まれていない点では、他の安価なキャットフードと比較してプレミアムであることに変わりはないですが、やはり炭水化物は可能な限り少ない方が猫に適した食事と言えるでしょう。

タンパク質や脂質は非常に高い割合で含まれており、ビタミンやミネラルも十分と考えられます。

むしろ野生の猫の食事と比べて、少し高タンパク・高脂質な傾向にあり、子猫や成長期の若齢猫に適したプレミアムフードと言えるでしょう。

プレミアムフード②【モグニャンキャットフード】

“プレミアムキャットフード”の中で、魚をメイン素材としてつくられているのが『モグニャンキャットフード』です。こちらについても、品質や栄養素から評価しました。

品質:無添加・グレインフリー・ミートミール不使用で、条件は全てクリアしています。
保存料には、ビタミンEが使用されており、こちらも安心・安全の品質が保証されています。

栄養素:白身魚を65%も含んでいるだけあり、高タンパクで、低脂質、さらにオメガ脂肪酸をはじめとした不飽和脂肪酸が多く含まれています

一方、こちらも原材料表記の2、3番目に「サツマイモ」「豆」が記載されています。栄養成分表には炭水化物の表記欄がなく、おそらく30%近くふくまれているのではないかと推定できます。
また、他にはリンゴやクランベリーといっためずらしいものも含まれています。どの程度含まれているか不明なため効果は図れませんが、クランベリーは尿のpHを整える役割なども期待できます。

タンパク質 30%
脂質 16%
炭水化物 不明

評価:★★★☆☆
品質は申し分がないのですが、炭水化物が高い割合で含まれていると推測できるため、★3つとしました。

また含有率が表記されていない点は、やや不親切な印象をもってしまいます。
その一方で、タンパク質や脂質は非常にバランスのよい割合で含まれており、魚をメインにしていることから低アレルギーで猫の身体に優しいフードと言えます。

子猫や成長期の若齢猫にも良いですし、成猫~高齢猫にも適していると考えられ、全ステージで与えることができるプレミアムフードでしょう。

プレミアムフード③【ファインペッツキャットフード】

“プレミアムキャットフード”として、それほど知名度は高くないですが、やっぱり国内メーカーが良いという飼い主さんに支持されている『ファインペッツキャットフード』です。
こちらについても、品質や栄養素から評価してみました。

品質: 無添加・ミートミール不使用ですが、グレイン(穀類)である全粒米は含んでいます
グレインは、猫の短い腸ではなかなか消化することができず、消化不良などをおこしてしまう可能性があることから適していません。しかし、穀類の中でも米は最も消化しやすいとされています

栄養素:メインは、アヒル肉とニシンです。肉と魚が両方含まれている点はこれまでのプレミアムフードとは異なる特徴です。
アヒル肉は非常に脂質を多く含むため、脂質が少ないニシンと組み合わせることでバランスのよい栄養成分になっていると思います。

全粒米やジャガイモが、原材料表記の3、4番目に記載されており、炭水化物も比較的高い割合で含まれているものと考えられます。

タンパク質 32%
脂質 20%
炭水化物 不明

評価:★★★☆☆
グレインが含まれている点と、炭水化物が高い割合で含まれていると推察できるため、★3つとしました。

一方、栄養面ではタンパク質と脂肪がバランスよく含まれており、モグニャンと同様に子猫~高齢猫まで全ステージの猫に与えることができるプレミアムフードと言えるでしょう。

【プレミアムキャットフード】総評

無添加・グレインフリー・ミートミール等の粗悪なものを含まないという条件をクリアしている“プレミアムキャットフード”について、品質や栄養面で、野生の猫の食事と比較しながら評価してみました。

印象としては、いずれも品質面は問題ないレベルで、安心して飼い猫に与えることができるでしょう。
栄養面も高タンパクで脂質とのバランスがとれていますが、やや野生の猫の食事と比べてタンパク質や脂質が過多な印象を受けました。

とくに『カナガンキャットフード』はタンパク含有量が高く、多くのタンパク質や脂質を必要とする成長期の子猫や、若齢で活動性の高い成猫には非常に価値の高いキャットフードであると考えられる一方、高齢猫には徹底した食事や健康管理ができる場合を除いて“肥満”のリスクや、健康への悪影響が懸念される点も指摘させていただきました。
その点、モグニャンキャットフード』『ファインペッツキャットフード』は全ステージの猫に与えることができるフードだと考えます。

飼い猫の活動性や健康状態を確認しながら、最適なプレミアムキャットフードを選んであげてくださいね。

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