キャットフードジャガーは栄養価が高すぎる?原材料や栄養成分、健康リスクを獣医師が解説

  •   
  •   
  • キャットフードジャガーは栄養価が高すぎる?原材料や栄養成分、健康リスクを獣医師が解説
キャットフードの解説

高級キャットフードといえば、無添加・グレインフリー・高タンパクの3拍子揃ったヒューマングレードが当たり前となってきました。

高級キャットフードも選択肢がたくさん増えてくると、どれを選べばよいのか迷ってしまいますよね。

飼い猫の年齢や、飼育環境、さらには嗜好性などに合わせて、最適なキャットフードを選ぶためには、それぞれのキャットフードをよく研究する必要があります。

今回、高級キャットフードの中ではやや新参者の『ジャガーキャットフード』について、実際に飼い猫に与えている方々の口コミを確認した後に、獣医師目線で原材料や栄養成分、想定される健康リスクなどを解説していきますので、ぜひフード選びの参考にしてください。

 

ネットのジャガーキャットフードの口コミを獣医師が分析

本日紹介する『ジャガーキャットフード』は、ネットの公式ホームページでのみ注文ができるという、まだあまり知られていないキャットフードです。

口コミも楽天やAmazonなどの大手通販サイトでは販売されていないことから探すのも大変ですよね。

以下は、ネット上の個人サイトで、実際に『ジャガーキャットフード』をお試しされた方の意見の中から、代表的なものをピックアップして紹介しています。

ネット上で見つけた『ジャガーキャットフード』の口コミを一部紹介!

<口コミ例①> ★★★★☆『毛並みがよくなった』

餌の食いつきもとても良く、2袋目が食べ終わる頃には猫の毛並みもとても綺麗になってきました。便もゆるい日が少なくなりました。(使用期間:4か月)

<口コミ例②> ★★★☆☆『ハーブが苦手で食いつきがイマイチ』

ハーブが苦手だと食いつきがイマイチ。猫が消化できない穀物を使用していないグレインフリーと動物性蛋白質80%以上に惹かれてジャガーを購入したのですが、ローズマリーやマリーゴールドといったバーブが苦手な猫にとっては、食いつきがイマイチで残してしまうことがあります。

<口コミ例③> ★★★☆☆『食いつきが良すぎて肥満に』

原材料がいいのか食いつきは非常に良いです・・・が、あげる量に気を付けないと肥満の原因になります。金額も高い上に、コントロールしないと食べ過ぎるので、多頭飼いには向きません。

<口コミ例④> ★★★★★『高齢猫でも食いつき◎』

袋を開けると同時に、お年寄りにも関わらず、駆け寄ってきました。明らかに、いつものフードの欲しがり方とは違うので、猫は内容の違いが、わかるのですね!

 

『ジャガーキャットフード』の口コミまとめ

高級キャットフードの中では、まだあまり有名ではない『ジャガーキャットフード』ですが、やはりネットはすごいですね。多くの体験レポや口コミがみつかりました。数十件程度の口コミを確認しましたが、口コミは【食いつき】【体調変化】【コスト】に関するものがほとんどでした。

【食いつき】『ジャガーキャットフード』は概ね食いつきは良好という口コミが目立ちました。しかし、原材料をみていただくとわかりますが、ハーブが入っているためハーブの匂いが苦手で、嗅いだことがない匂いのためか食いつかなかったという口コミもありましたね。こればかりは猫の好みですので、やはり『お試し』で食いつきの確認はしておいた方が良さそうです。

【体調変化】体調変化については、悪い口コミは見当たりませんでした。吐き癖や便異常が良くなったという意見や、毛並みが柔らかくなったという意見も見られました。肉食動物である猫の消化に良いものだけを使用していますので、胃腸障害が良くなるのは当然の結果かな、と感じます。私たち人間も、健康状態が如実に現れるのが皮膚の状態だったりしますよね。動物の場合は、健康状態はすぐに毛並みに現れます。毛並みが良くなったということは、健康状態が改善されたということの証しでしょう。

【コスト】高級キャットフードを与えたいけれど、一番飼い主さんを悩ませるのはコストではないでしょうか。とくに多頭飼育の方にはコスト面が非常につらいようでした。猫が大好きだからこそたくさん飼っている飼い主さんも多いでしょうから、大好きな飼い猫たちに良いフードを与えたいという気持ちからも、コスト面の改善は今後期待したい点ですね。

 

ジャガーキャットフードの特徴:高タンパク・無添加・グレインフリーは当たり前!他の高級フードとの3つの違い

ここまで口コミを見てきましたが、やはりネット上の口コミはあまり信用できないという方も多いですよね。

そこでここからは獣医師目線で『ジャガーキャットフード』の良い点、悪い点を徹底解剖していきたいと思います。

まず、私が一番初めにお話ししたいのは『ジャガーキャットフード』の特徴についてです。

 

他の高級キャットフード『カナガン』や『モグニャン』と比較して、『ジャガーキャットフード』には他にはない魅力があります。

なぜこの点を強調したいかというと、高級キャットフードでは【高タンパク】【無添加】【グレインフリー】はもはや当たり前になりました。

そのためこの3条件に+αの魅力があるかどうかが、キャットフード選びの判断材料になると思うからです。

では、獣医師として『ジャガーキャットフード』が他の高級フードとは一線を画していると感じる点についてお話したいと思います。

 

特徴1:原材料の種類が豊富!メイン素材だけで8種類!

『ジャガーキャットフード』の原材料を見て、これまでのキャットフードとはレベルが違うと感じる点がありました。下記は、ジャガーキャットフードの原材料、上位10品目です。

骨付きチキン生肉、鴨生肉、乾燥チキン、乾燥鴨肉、

生サーモン、生マス、じゃがいも、卵、サツマイモ、豆

 

このうち、上位6品目が肉食動物である猫にとって最高の栄養源となる素材です。

なんとこの上位6品目で原材料全体の8割を占めているというのですから、これには長くペットフードをみてきた者として驚きました。

これまでの高級ドライキャットフードでは、なかなかコスト面で達成できなかったと思われる「肉と魚をバランスよく配合」というのが『ジャガーキャットフード』では実現されていますね!

猫の胃腸に優しく、また栄養価が非常に高いキャットフードだと言えます。

また、上位10品目には含まれていませんが、野菜やフルーツも豊富に含まれています。肉や魚では得られないビタミンや繊維が十分に補えるでしょう。

 

特徴2:粗タンパク質含有率が脅威の40%!良質なタンパク質は猫にとって最高の栄養源

次に驚いたのは、『ジャガーキャットフード』の成分分析表を見たときです。なんと粗タンパク質が脅威の40%も占めています。こちらも原材料をみればだいたい想像はつく数字ですが、やはり従来のキャットフードとは一線を画すと感じる点です。

◆粗タンパク質:40%

肉食動物である猫は、我々人間のように炭水化物を主な栄養源とはせず、動物性タンパク質を栄養源とします。猫にとってタンパク質は、エネルギーの源であると同時に、身体のすべての細胞をつくるうえで重要なものなのです。とくに筋肉や骨、軟骨、関節などをつくるためには必須の栄養素であることはご存知ですよね。AAAFCO(米国飼料検査官協会)では、総合栄養食としてのキャットフードに含まれるタンパク量は、26%以上と規定されています。子猫ではさらに高い30%以上が推奨されています。この基準をもとに他のキャットフードが30%以上を達成しようと努力をしている中で、『ジャガーキャットフード』の40%という数字は驚異的と言えるでしょう。

 

特徴3:自社の公式HPのみで販売!品質とコストを守るため

先ほども少し説明しましたが、高級キャットフードの大半は、ヒューマングレードの工場でつくられた高品質が売りの一つとなっています。日本には、まだペット先進国ほどの品質を達成できるにメーカーや施設が存在しないため、高給キャットフードは海外メーカーからの輸入販売となります。

日本で販路を拡大するなら、今や楽天やAmazonなどの大手通販サイトを利用しない手はありません。しかし『ジャガーキャットフード』は敢えて大手ネット通販での販売はせず、公式ホームページ上だけで販売をしています。

この理由は、代理店を介さないことで自社の責任で徹底的に品質管理ができることと、コストを抑えることができるという利点が考えられます。どんなに高品質なキャットフードを製造しても、販売から消費者の手に渡るまでの取り扱いで、品質悪化を招く可能性は否定できないですからね。なかなか流通しないという難点もありますが、この姿勢は貫いていただきたいと個人的には思います。

 

ジャガーキャットフードの健康リスク:高齢猫にはおすすめできない理由

さて、最後は獣医師らしく想定される健康への影響についてお話したいと思います。ここまでの分析で、『ジャガーキャットフード』は原材料の8割が動物性タンパク質という“非常に栄養価の高い”フードであり、粗タンパク質が40%も占めている“高タンパク”であることが明らかになっています。

これは肉食動物の猫の消化(胃腸)や体調全般にとって大きな利点と考えられます。例えば安価で穀類を多く含んでいるキャットフードを食べている猫が、消化不良による下痢や嘔吐を頻繁に起こしている場合、フードを『ジャガーキャットフード』に変えることで、胃腸障害がなくなり毛並みが良くなる(健康状態の改善がみられる)可能性が高いでしょう。

しかしその一方で、栄養価の高さは“肥満”をまねいたり、高タンパクは“腎障害”を引き起こす(悪化させる)というリスクも念頭においておかないといけません。以上のことから、『ジャガーキャットフード』を与えるのにおすすめの猫の年齢について考えてみたいと思います。

■子猫~7歳くらいの成長期や活動期の猫におすすめ

まず『ジャガーキャットフード』を与えるおすすめの年齢については、“栄養価の高さ”と“高タンパク”を享受し、身体の成長や維持に利用することができる年齢であると言えます。

つまり身体がつくられていく過程の子猫から、まだまだ活動的で外飼いの場合運動量も多くなりがちな若齢猫(7歳くらいまで)には、高級キャットフードの中でもとくに『ジャガーキャットフード』はおすすめでしょう。

 

■8歳以上の高齢猫には向かない理由

一方、高齢猫への『ジャガーキャットフード』はあまりおすすめできません。

高齢猫への影響を考える上で重要なポイントは“カロリー”と“高タンパク”です。まずカロリーについては、エネルギー:100gあたり約384kcalと記載されており、非常にカロリーの高いフードであることがわかります。

下記の表は、高級キャットフードとして有名な『カナガン』『モグニャン』との比較です。

キャットフード名 カロリー
カナガン キャットフード  100g  366kcal
モグニャン キャットフード 100g  374kcal
ジャガー 100g  384kcal

粗タンパク質だけでなく、カロリーも『ジャガーキャットフード』が最も高いですね。同じ重さでカロリーが高いということは、その分与える量を減らさないといけません。

しかし食いつきがよく、ついついかわいい飼い猫におねだりされると過剰に与えてしまったりしますよね。

活動量が低下する8歳以上の高齢猫では、徹底的な食事量の管理ができない場合はなかなか高カロリーの『ジャガーキャットフード』をお勧めすることはできません。

また、8歳以上の高齢猫では大なり小なり腎機能が障害を受けている可能性が否定できません。というのも猫は、我々人間や犬と比べて“腎障害(腎不全)”を起こしやすい生き物です。原因ははっきりとはわかっていませんが、腎臓の形態学的な違いや、腎臓の重要な細胞の機能に差があること、および水をあまり飲まない習性などが原因として考えられています。腎障害を持っている可能性が高い高齢猫には、“高タンパク”は腎臓への大きな負担となり、腎障害の増悪などを起こす可能性があります。

したがって、やはり高齢猫にはあまり『ジャガーキャットフード』はおすすめできません。

 

ジャガーキャットフードの生産工場の安全性

生産者のクリスチャン・デグナー氏は、利益を優先せざるを得ないという矛盾を感じて自ら経営していたペットフード会社を捨てて業界から足を洗った経緯のある人です。

そんなクリスチャン氏が自身のペット愛と顧客の要望から「真に質の高いペットフード」を造るべく、採算を抜きにした上質なペットフードを造るためのエッセンシャル・フーズ社を立ち上げました。

製造についても、ジャガーのキャットフードが製造されている工場はペットフードの先進国であるイギリスの専用工場であり、徹底した安全安心を届ける品質管理システムで製造されているようです。

製造工場については公表されていませんが、内容から考えるとカナガンやシンプリーと同じ工場で製造されているのかもしれません。

また、ドライのキャットフードはウェットのキャットフードと異なり長期にわたって使用するため、開封後の空気との接触による酸化による劣化が心配されます。

最近のペットフードは、空気酸化を防ぐための対策としてにチャック袋が使用されています。

ジャガーキャットフードは、チャック袋の使用に加え袋の内側に凹凸を付設したマジックテープと同じ構造を有する二重の封入システムになっています。

開封してから食べ終わるまで、開封直後の風味を逃がさないようにする工夫と酸化による劣化を抑える工夫が施されています。

 

ジャガーキャットフードの総評

無添加・グレインフリー・高タンパクという条件が揃っている高級キャットフードの中でも、『ジャガーキャットフード』は栄養価が極めて高いフードであることがわかりました。粗タンパク量は驚異の40%であり、AAAFCOの規定(成猫:26%以上、子猫:30%以上)と比べてもわかるように、タンパク含有量の高さが目立ちます。

そのため、多くのタンパク質を必要とする成長期の子猫や、7歳くらいまでの活動性の高い成猫には、非常に価値の高いキャットフードであると考えられます。一方、高齢猫には徹底した食事や健康管理ができる場合を除いて、“肥満”や“腎障害”などのリスクとなり得るため、あまりおすすめはできません。

実際に使用している方々の意見からは、良い素材を使用しており、食いつきが良く健康にも良いとの口コミが目立ちました。その一方で、酸化防止用の人工添加物のかわりに使用されている“ハーブ”の香りに敏感な猫もいて、あまり食いつきが良くなかったという口コミも見つけました。

決して安いキャットフードではないですから、まずは『お試し』を申し込んで、飼い猫の嗜好性はしっかりと確認した方が良さそうですね。

 

キャットフードの解説
おすすめキャットフードランキング

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です