カナガンキャットフードを徹底解説!獣医師が口コミ・原材料・成分を詳しく分析

キャットフードの解説

近年、ペットにも安心・安全の高品質なフードを与えたいと考える飼い主さんが増えてきました。

その結果、人間が食べることができるレベルの原材料を使った『プレミアムフード』や『高級フード』と呼ばれるものが販売されるようになってきました。

とくに最近は猫ブームにより、高級キャットフードが人気です。猫は犬のように体が大きくないため、比較的食事にかかるコストが少なく高級フードを与えやすいのも理由の一つでしょうか。

そんな拡大を続けている高級キャットフード市場で、知名度・人気・口コミ数ともにトップクラスなのが「カナガンキャットフード」です。

今回、様々な新しい高級フードが登場してきている中、元祖『プレミアムフード』の「カナガンキャットフード」について、獣医師目線で原材料や成分などの解説も加えながら、口コミを徹底分析したいと思います。

カナガンキャットフード販売会社や原産国などの基本情報

欧米のペット先進国では、ペットも家族の一員として考えることはごく当たり前の感覚です。

もちろん食事も人間と同様にこだわったものが与えられています。日本もペット先進国に遅れること10年くらいですが、近年は飼い主が大切なペットの健康を考えて、高品質なフードを求めるようになってきています。

そんな中、添加物不使用、高タンパク、グレインフリーといった、安心・安全で高品質なフードが日本でも販売されるようになっており、『プレミアムフード』とよばれ人気を博しています。とくに最近は猫ブームであり、プレミアムキャットフードの市場は年々拡大中です。そのプレミアムキャットフードの中で、知名度が高く、多くの人が利用しており口コミも豊富な人気のフードが『カナガンキャットフード』です。

製造販売元は、高級ペットフードの正規輸入代理店をしていた『レティシアン』という会社です。

レティシアン社はイギリスに本社がある会社ですが、日本にも支店があり日本での販売や問い合わせ対応などを行っています。この元ペットフードの輸入代理店だったレティシアン社が、イギリスの工場と契約し、ヒューマングレードの安心できる原材料のみを使って製造しているキャットフードの一つが、『カナガンキャットフード』です。

カナガンキャットフードの口コミ100件以上を分析!

レティシアン社は、『カナガンキャットフード』に続き、『モグニャンキャットフード』などプレミアムフードを他にも製造販売しています。

また他にも国内外のメーカーが様々なプレミアムフードを販売し始めています。フードの選択肢が増えると、いったいどのフードを選べばよいかわからなくなってきますが、『カナガンキャットフード』は日本で既に多くの販売実績があり、厳しい評価も含めて多くの口コミがあり確認できる点が、他にはないメリットでしょう。

ここからは、獣医師目線で『カナガンキャットフード』の口コミを100件分析したのを紹介したいと思います。

Amazon『カナガンキャットフード』レビュー

『カナガンキャットフード』は大手通販サイトのAmazonでも販売されています。

そこでまずはAmazonのレビューを全て(111件)チェックしました!口コミの中で、頻出していたものや、獣医師として気になったキーワードは【毛艶】【嘔吐】【便の匂い】【肝臓】です。それぞれのキーワードについて、順に解説していきます。

【毛艶】

『カナガンキャットフード』のレビューの中で多く見かけたのが“毛艶”に関する意見で、111件中8で毛艶や毛並みのことが書かれていました。

そしてその8件すべてが『毛艶が良くなった』という報告内容でした。獣医師として、動物の健康状態を確認することが多いですが、実は最初に見るのは毛並みだったりします。

私たち人間も、健康状態が悪くなってくると肌がカサカサしたり、髪の毛がごわついてきたりしますよね。動物にとっての毛も、身体の健康状態をよく表している部位です。したがって食事を変えて『毛艶がよくなった』というのは、健康状態が良い方に改善されているという証です。

健康状態による毛艶の変化は、だいたい目安として4週間程度です。キャットフードを切り替えた際は、1か月程度お試しをしてみた後に、1か月前の毛艶と比べてみてください。

【嘔吐】

続いて気になったのは“嘔吐”についてのレビューです。獣医師としての感覚ですが、猫も含めて動物は私たち人間よりも“吐きやすい”ものです。

もちろん全く吐かない子もいますが、生まれつき1日数回の嘔吐がみられ色々と検査をしたが何もなかったという子も多いものです。

さて、『カナガンキャットフード』のレビューで“嘔吐”について書かれていたのは111件中6でした。内訳は下記表の通りで、良い意見と悪い意見が半分ずつです。新しいフードでもすんなり食べる子もいれば、初めてのフードには警戒心が強い子など、個体差もありますのでこればかりは様子をみるしかないでしょう。

猫が嘔吐する原因の多くは、早食い、消化不良、毛玉の3つです。良い意見では、嘔吐が減ったとのことですから、『カナガンキャットフード』に変えて、

  1. 早食いしなくなった(粒がやや大きめだから?)
  2. 消化不良や胸やけを起こさなくなった(消化に悪い物や、粗悪な油脂がふくまれていないから?)
  3. 毛玉がなくなった

といったことが考えられそうです。

一方、悪い意見では、嘔吐だけでなく“下痢”や“体調不良”とセットで報告されているため、『カナガンキャットフード』に変えて『消化不良を起こすようになった』と考えるのが妥当かもしれません。

良い意見 悪い意見
嘔吐が減った(ほぼ毎日→1週間に2回くらい) 嘔吐が激しくなった
嘔吐や下痢もなく良い 体調を崩し嘔吐した
嘔吐が劇的に減りました 嘔吐に激しい下痢も

 

【便の匂い】

レビューの中で“便の匂い”について言及されているものを多く見かけました。その数なんと111件中14ということで、『カナガンキャットフード』を与えて8人に1人は“便の匂い”に何らかの変化を感じているということです。

さて、この14件中9件は“便が臭くなった”“便の匂いがきつくなった”という意見でした。猫の健康も気になるけれど、便の匂いが気になるという方は『カナガンキャットフード』は向いていないと言えそうですね。ここで獣医師としての意見を言うならば“猫はもともと便や尿が臭い”という特徴があるので仕方がないと思います。

猫は水をあまり飲まずに、少量の濃縮した尿を出すため尿が匂うことはよく知られています。また肉食動物ですので、食事は動物性タンパク質をメインとするため、便もやはり臭いが強くなる傾向があります。

では、なぜ『カナガンキャットフード』にかえると臭いが強くなったかというと、それまで使っていたキャットフードには、猫の便の匂いを少なくする薬剤を含んだ“ビートパルプ”が使われていたり、あるいは猫にとって重要な栄養源であるか“動物性タンパク質”がほとんど含まれていなかったために、便の匂いが少なかったという可能性も考えられます。

【肝臓】

次は、獣医師としてどうしても気になった『肝臓』というキーワードです。こちらは111件中1だけでした。

しかし、獣医師としてこれは無視できないと考えるものでした。なんとと、ある飼い主さんのレビューにこんなコメントがありました。『カナガンにして半年経過しました。健康診断で、肝臓の数値が4倍になっていました。』とのことです。

肝臓の数値とは、肝臓にある肝細胞が壊れたときに、細胞に存在していた酵素類が血液中に出て行ってしまいます。その酵素の濃度が高かったということですね。つまり、肝細胞が何らかの障害を受けているということを示唆しています。今回1件の報告があった猫の場合は、年齢10歳以上でコレステロール値も高く、体重も増加していたということです。したがって『カナガンキャットフード』を食べたことによって栄養過多になっていたことが考えられます。

過剰なタンパク質は体内で窒素(元素記号:N)に分解され、さらに体内をめぐる間に窒素はアンモニアに変換されます。アンモニアは毒ですので肝臓で尿素という毒のない物質に変換しないといけません。この作業がふえてくると肝臓が疲弊し、肝細胞がダメになってしまった可能性があります。

このレビューから言えることは、代謝が落ちた高齢猫には『カナガンキャットフード』はやや栄養過多気味になるのではないかということです。

10歳という年齢では、もともと肝臓の機能も落ちていたことが想像できます。量を減らしたり、他のフードと混ぜたりと与え方に工夫が必要ですね。。

 

カナガンキャットフード原材料と成分

では、口コミにもあった『カナガンキャットフード』の良い点や悪い点をさらに掘り下げて考えるために、原材料や栄養成分についてみていきましょう。

カナガンキャットフードの原材料

プレミアムフードの一つである『カナガンキャットフード』にはいったい何が含まれているのでしょうか。

2009年に“日本ペットフード法”ができて以来、日本で販売されるキャットフードには、全ての原材料が記載されるようになりました。

『カナガンキャットフード』に含まれる原材料ももちろん全て表記されています。

骨抜きチキン生肉26%、乾燥チキン25%、サツマイモ、エンドウ豆、ジャガイモ、エンドウタンパク、アルファルファ、鶏脂3.1%、乾燥全卵3.1%、チキングレイビー1.6%、サーモンオイル1.2%、ミネラル、ビタミン、グルコサミン1000mg/kg、メチルスルフォニルメタン(MSM)1000mg/kg、リンゴ、ニンジン、ホウレンソウ、オオバコ、海藻、フラクトオリゴ糖、コンドロイチン700mg/kg、カモミール、セイヨウハッカ、マリーゴールド、クランベリー、アニスの実、コロハオリーブオイル、アマニ、アルファルファ、バナナ、リンゴ、クランベリー、カボチャ、ダンデライオン

ここに挙げたものが、『カナガンキャットフード』に含まれているもの全てです。

右上から順に、含有量の多いものが記載されています。これを見ると、原材料の約半分がチキンを占めていることがわかります。

次に多いのがサツマイモ、エンドウ豆、ジャガイモといったイモ類や豆類です。

 

他の安価なキャットフードから『カナガンキャットフード』に変更した場合は、チキンが多く含まれているということから、急激に動物性タンパク質の摂取量が増えることになります。

猫は肉食動物であり、これは全く問題ではなくむしろ良いことです。しかし、その一方で、動物性タンパク質は腸で消化吸収されずに残ってしまうと腐敗産物がつくられ、便の匂いがきつくなる可能性は否定できません。

次第にタンパク質の消化吸収に体が慣れていくので、時間をかけてフードをかえていくとほとんど問題がないでしょう。

さらにもう一点着目すべきなのは穀類が一切使われていない点です。穀類は肉食動物である猫の胃腸には向かないため、穀類を含まない(グレインフリー)フードの方が猫の健康には良いです。安価なキャットフードには必ずと言っていいほど、量増しのために穀類が含まれているため、『カナガンキャットフード』に変えると相対的に猫の胃腸への負荷は減ると考えられます。

そして『カナガンキャットフード』の最後の特徴が、添加物を一切使用していないということです。

原材料をみると人工添加物のかわりにハーブなどが使用されているようです。ハーブの匂いが苦手な猫もいるかもしれませんが、量はそれほど含まれておらず、チキンが半分を占めているため、全体的にチキンの香りが強くなっており、どちらかというと猫にとっては食欲がそそられる匂いでしょう。猫は匂いや味の変化に敏感ですので、移行期は少し戸惑うかもしれませんが慣れれば問題ないと考えます。

 

カナガンキャットフードの成分分析表

では最後に、成分分析表を確認しておきたいと思います。『カナガンキャットフード』の成分分析表を確認すると、粗タンパク質33.00%と記載されています。

粗たんぱく質量については、AAAFCO(米国飼料検査官協会)が “総合栄養食としてのキャットフードに含まれるタンパク量:26%以上”という基準を設けており、この数値を十分に超える量のタンパク質が含まれていることがわかります。

また脂質は17.00%であり、100gあたりのカロリーは約361kcalとやや少ないイメージです。安価なキャットフードの方が、脂質やカロリーは高い傾向にあります。

ではそれにも関わらず、なぜ『カナガンキャットフード』に変えると体重が増えたといった口コミがみられたのでしょうか。実は、同じ成分でもフードの消化吸収率によっては栄養素がどれだけ体内に吸収され蓄積されるかはちがってくるということです。

例えばヒューマングレードのチキンを使用している『カナガンキャットフード』と、鶏の皮や羽などもまとめて粉々にした“チキンミール”を使用しているフードでは、たとえ100gあたりのカロリーが等しくても、吸収効率には大きな差がでてきます。

同様に、穀類は猫の胃腸では消化吸収が悪くほとんど栄養素として吸収できないのに対し、サツマイモや豆は同じ炭水化物でも消化吸収効率が良いです。すなわち、成分が同等でも、原材料が全く異なるため、同じ量を同じ感覚で与えていては『カナガンキャットフード』の方が太りやすいと言えます。

そのため特に代謝が落ちる高齢猫では、与える量を減らしたり、他のフードと混ぜたりローテーションしたりといった工夫が必要になってくるでしょう。

 

カナガンキャットフードの総評

プレミアムフードの1つである『カナガンキャットフード』は、人間が食べることができるレベルの原材料を使い、無添加・高タンパク質・グレインフリーとなっています。

近年、様々な新しい高級フードが登場してきている中、「カナガンキャットフード」は販売数も多く、口コミがたくさんあり購入の参考にできます。

今回口コミ111件を確認し、獣医師目線で気になる4つのキーワード【毛艶】【嘔吐】【便の匂い】【肝臓】が見つかりました。

良い意見としては、『毛艶がよくなった』というものや『嘔吐がみられなくなった』といったものがあり、一方のあまり良くない意見としては『便の匂いがきつくなった』というものや『肝臓の数値が上がった』というものも見つかりました。

『カナガンキャットフード』は品質や栄養吸収効率の良さなどから、全般的には体調がよくなる傾向にあるものの、合う合わないといった個体差もあるようです。

また、栄養吸収率の良さは体重増加(肥満)を招く可能性もあります。品質や栄養成分にこだわったプレミアムフードも、与え方などによっては良い結果にも悪い結果にもなり得るということです。それぞれの猫に合わせて与える量を調節するなど、普段から体重や体調などをしっかりと確認することが大切です。

 

カナガンの安全性

ペットフード先進国の一つであるイギリスで製造されているペットフードは、製造面での安全性も世界的に高い評価を受けています。

カナガンのキャットフードは、「GAペットフード・パートナーズ社」の工場で出来立てを顧客に届けるために小ロットずつ生産するように製造されています。

製造している工場は、国際規格であるSAIGLOBALのランクAの認定を受けています。

安全な製品をお客様に届けるための品質マネジメントシステムを保有していることが世界レベルで認められているということです。

 

現地で入手された新鮮な原料を素早く加工することで、大切な栄養成分を損なうことが無いように全ての工程がモニターで監視されています。

分析のスペシャリストによって、原料はもとより製品の品質検査も入念に行われ、出荷前の製品に異常があれば即座に製造をストップしてトラブルのある製品が出荷されることが無いようにチェックされています。

さらに、製品の袋に記載されている製造番号によって、その製品の原料が製造されていところまで把握できるようになっています。

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