子猫 0~1歳(人間の年齢:~17歳)のキャットフードの選び方

獣医師として、飼い主さんからよく聞くお悩みに『偏食』でキャットフードを食べないというものがあります。猫は味覚が発達しており、美味しい味を覚えると他の物は食べないといった偏食になりがちです。そこで大切なのが子猫の時期にどんなキャットフードを選ぶかです。

成長期に必要な栄養素が含まれていることはもちろん、化学調味料など味覚に作用しすぎる物質が少ない自然派キャットフードを選ぶことで偏食を予防しましょう

他の年齢のキャットフードの選び方も以下で解説していますので、併せてご覧頂けますと幸いです。

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子猫はいつ卒乳するの?離乳食はいつから?

子猫は生まれて間もない時期は、母猫の母乳を飲んで育ちます。この生まれて最初の頃に飲む母乳を初乳というのですが、この中にはたくさんの免疫物質が含まれていることは、人間の赤ちゃんを育てたことがある人もよく知っていることですよね。

生まれたてでまだ全く免疫力がない子猫たちにとって、母猫から母乳を介してもらう免疫物質は命に関わる大切なものです。そのため動物愛護法にも、生後間もなくの子猫を母猫から離してはいけないと書かれおり、これに違反すると「動物愛護法違反」となります。実際にペットショップに並んでいる子猫たちも、とても小さくてかわいいですが生後8週間はたっていますよね。

子猫の卒乳~離乳食の時期【目安】

子猫は生後6週くらいまで母猫の母乳を飲んで育ちます。母乳を十分に飲めない子は、子猫用ミルクなどを飲んで育てられますね。
生後6週前後でいよいよ卒乳し、離乳食を食べ始めます。なぜ6週かというと少しずつ歯が生えてくる時期だからです。早い子では4週間前後で歯が生えてくるので、子猫の成長に合わせて離乳食を始めるのが良いですね。

この離乳食のスタートは、通常ペットショップやブリーダーさんで実施されており、子猫を家族に迎えたときには離乳食は問題なく食べられるようになっていることがほとんどでしょう。子猫を譲り受ける際は、ペットショップやブリーダーさんでどういった食事をどの程度食べているのか、しっかりと確認しておくのがポイントです。

生後まもない子猫を育てることになった場合

ペットショップやブリーダーから譲り受けるのではなく、生後まもない子猫を拾ってきた時や、母猫が育児放棄をしてしまった子猫を育てることになった場合などは、生後6週くらいまで子猫用ミルクを与えることになります。生まれてどれくらいかわからない時は、歯が生えてくる時期までが目安です。すこしずつミルクの量を減らし、減らした分を離乳食で補います。

離乳食は、子猫用キャットフードを水やミルクでふやかしてペースト状にしたものです。子猫にもよりますが、生後8~10週くらいまでには完全に離乳食に移行できるようにするのが目安です。生後3か月(約12週)にもなれば歯もしっかりと生えそろい、そろそろ離乳食も卒業してドライのキャットフードを食べることができるでしょう。

ペットショップやブリーダーから子猫を譲り受ける場合

ペットショップやブリーダーから子猫を譲り受けた場合は、先ほども少し触れましたがどういった食事を与えられていたかを必ず確認しておきましょう。ペットショップやブリーダーさんでも、こだわりのキャットフードを与えられているところもないとは言いませんが、やはり大量購入できるコストがあまりかからないキャットフードを使用されていることが多いです。
そのため同じキャットフードを使う必要はないですが、下記のような情報は入手しておくとキャットフード選びの参考になります。

  • 水でふやかして離乳食をあげていたのか、ミルク味の離乳食にしていたのか?
  • キャットフードの素材はチキン(お肉)なのかツナ(お魚)なのか?

こういった情報を参考にして、自宅で与える離乳食やキャットフードを準備してあげることで、子猫が新しい環境に馴染みやすくなります。新しい環境にも慣れ、食事や睡眠も十分にとれる状態になったら、いよいよ子猫の食育スタートといった感じですね。

 

子猫にも食育が必要な理由【子猫0~1歳は味覚形成時期】

子猫にとって、離乳食に使用するキャットフードの味は、初めて知る『ミルク(母乳)以外の味』ということになります。つまり味覚形成に非常に重要な役割を担うわけですね。いろいろ混ざっている上に、化学調味料などの添加物が多いものを与えると、子猫は素材の味を知るというより、化学調味料による『うまみ成分』のとりこになってしまいます。
とくにおやつなどは『うまみ成分』が多く含まれていますので注意してくださいね。おやつはしつけに使うことも多く、『うまみ成分』で猫を夢中にさせることはある程度は必要ですが、その結果キャットフードを食べなくなってしまったという悩みは飼い主さんからよく聞きます

そこで子猫の時期に食育という観点で、キャットフードを選んでみましょう
キャットフードには多くの種類があり、何を選んでいいかわからなくなりますよね。わからないから人気ランキングで一番人気のキャットフードを選んでおけば良いだろう、と安易に考えてはいけません。飼い主さんの目できちんとキャットフードの原材料を確認し、一生懸命子猫の健康を思って選んであげるところから食育は始まります

とくに成長後の『偏食』予防には、化学調味料などの添加物が少ない自然派のキャットフードの中から、子猫の成長に必要な栄養素が十分に含まれているキャットフードを選んであげることがポイントです。
これから紹介するのは成長期(味覚形成期)の子猫におすすめのキャットフードです。これらの中から実際にいくつか与えてみて、子猫の好みも考慮しながら最適なキャットフードを選んであげると良いですね

 

成長期の子猫に必要な栄養素は?離乳食にも使えるおすすめの子猫用キャットフード

さて、子猫におすすめのキャットフードを選ぶ上で最も大切ことは、成長期の子猫に必要な栄養素が十分に含まれているかどうかです。
0~1歳の子猫は、人間でいうと赤ちゃん~高校生くらいということになります。まさにぐんぐん体が大きく成長する時期ですよね。体が大きくなるということは、筋肉や骨が大きくなることによります。筋肉のもとはたんぱく質、骨のもとはたんぱく質とカルシウムやリンということになります。また骨や筋肉はもちろん、全身のあらゆる細胞の構成には、適度な脂質も必要です。

一方、三大栄養素の一つである炭水化物(糖質)はどうでしょうか。私たち人間は炭水化物(お米や小麦などの穀類)が必須ですよね。炭水化物が不足すると、たんぱく質や脂肪から糖を作り出すこと(糖新生)で補いますが、その結果体によくない物質が生成されてしまいます。

しかし、猫はもともと肉食動物です。炭水化物を摂取しなくても、たんぱく質から糖新生をおこなってエネルギーを作り出すことができます。糖新生が行われても、体に悪い物質は生成されません。むしろ穀類などの消化が悪い炭水化物を摂取することは、肉食動物の胃腸への負担が大きく健康への悪影響が出てしまうこともあります

少し話がそれましたが、つまり子猫に必要な栄養素は、たんぱく質(筋肉とエネルギーのもと)とカルシウムやリン(骨のもと)、そして適度な脂質、ビタミン、その他ということです。
これらの栄養素を十分に含んでいるものをまずは選びましょう。さらに消化の悪い穀類が含まれていない『グレインフリー』で、味覚形成の邪魔をする化学調味料などの添加物が含まれていない『無添加』のものであれば、子猫に最適なキャットフードということになります。

これらの条件を満たすおすすめのキャットフードを紹介します。

カナガンキャットフード

みなさんよく知る『カナガン』は、チキンを主成分とした高たんぱくなフードです。もちろん、カルシウムやリンも豊富に含まれており、グレインフリーで無添加と、申し分のない内容です。まさに先ほど説明した子猫におすすめのキャットフードの一つですね。


さらに『カナガン』の特徴は、人間もたべることができるレベルの『チキン』を使用していることです。イギリス産で安心・安全な『カナガンキャットフード』は、やはり一番のおすすめです。

 

モグニャン

同じくよく知られている『モグニャン』も、子猫におすすめのキャットフードです。というのも、高たんぱくで、カルシウムやリなどが豊富に含まれており、グレインフリーで無添加という点は、カナガンとほとんど同じだからです。(カナガンの成分を参考に作られたのが、モグニャンだといわれていますから当然ですね。)

一方、カナガンとの大きな違いは、主成分がお肉ではなく、お魚(白身魚)だという点です。チキンと比べるとたんぱく質も脂質も少なめになります。その分、『モグニャン』には芋や豆といっためずらしいものが含まれています。グレインフリーの上に、主成分が魚となるとやはりカロリーを維持するのが難しかったのでしょうね。

すべての条件は満たさないけれど、もう少しコストを下げた使いやすいキャットフードもあります。

ロイヤルカナン「キトン」

フランスのロイヤルカナン子猫用『キトン』は、鶏と七面鳥のお肉を主成分とした高たんぱくフードです。もちろんカルシウムや、リン、ビタミンなどといった子猫に必要な成分を十分に含んでいます。こういったところは子猫専用フードだからこそできることですよね。大きさも子猫用に小粒で食べやすさは満点です。
一方、残念な点はグレインフリーや無添加ではないところ。しかしグレイン(穀類)のなかでも、一番消化が良いとされているお米だけを使用しているところはさすがです。そのため胃腸への負担もそれほど大きくないと考えられます。

他にも、『ジャガー』や『シンプリー』など、子猫におすすめの高たんぱく・グレインフリー・無添加のキャットフードがありますので、子猫の好みに合わせて選んであげるとよいでしょう。

やはりドライフードの方がコストもかからず保管もしやすいためおすすめですが、離乳食からなかなかドライフードへの移行ができない場合はウェットフードを選ぶのも一つの手です。


ウェットフードのおすすめは『カナガンキャットフード チキン&サーモン』です。ドライの『カナガンキャットフード』と同様に、高たんぱくでグレインフリー・無添加と子猫におすすめの条件が揃っています
他にも無添加で100%天然原材料にこだわった、イタリア産『シシア』もおすすめです。一缶から購入できるのでお試しもできて良いですね。

 

子猫0~1歳におすすめのキャットフード

味覚が発達している猫は『偏食』などの問題を起こしやすいです。健康に長生きして欲しいからこそ、キャットフードを食べてくれないと飼い主さんも悩みますよね。そんな将来の悩みをなくすために、子猫の時期に食育を始めるのがおすすめです。
成長期の子猫0~1歳におすすめのキャットフードは、たんぱく質やカルシウム・リンなどの子猫に必要な栄養素が十分に含まれているもの。さらに、消化不良を起こさないようにグレインフリーのものになります。また、化学調味料など味覚に作用しすぎる物質が少ない自然派キャットフードを選ぶことで、偏食を予防する効果も期待できます

素材にこだわり、安心・安全のキャットフードだからこそ、大量生産されているキャットフードと比べる少し価格は高めですが、子猫の時期は食事の量も少なく、少しくらい高価なキャットフードを選んでもそれほど大きな負担にはなりません。
ぜひいくつかのおすすめキャットフードを試してみて、子猫の好みを確認しながら最適なキャットフードを選んであげてくださいね

キャットフードの詳しい解説は以下の記事で纏めていますので、併せてご覧いただけますと幸いです。

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