【猫の下痢】食事が原因?下痢になりにくいキャットフードの選び方

ペットの体調不良で多いのが、下痢や便秘などの排便に関することです。

猫は体型や習性から「便秘になりやすい」と言われていますが、中には頻繁に下痢をしてしまう猫もいます。便の状態には、そのときの健康状態が現れやすいため、飼い主として普段から飼い猫の便は確認する習慣をつけておきましょう

今回は、猫が下痢を起こす原因として考えられる疾患や生活習慣(飼育環境)と、下痢が続いたときの対処法や注意点などをまとめておきたいと思います。下痢対策におすすめのサプリメントやキャットフードもご紹介します。

【下痢の種類】水様便や血便など下痢の症状

まず下痢といっても様々な状態があり、少し柔らかい「軟便」、水のような「水様便」、そして血液が混じった「血便」などをまとめて下痢と呼んでいます

「軟便」や「水様便」は大腸での水分の吸収が十分ではないために固形の便が形成されていなまま排泄された状態をいいます。
「血便」は、さらに全体的に黒っぽい「黒色便」と、鮮血が混じった「赤色便」に分かれてます。鮮血が混じっていて水様の便は、「赤色水様便」とよびます。

いずれの場合も、消化管のいずれかの部位に障害が生じている場合がほとんどです。障害とは、出血していたり炎症を起こしているといった物理的な障害の場合もあれば、自律神経の乱れやホルモンの乱れによって機能的な障害が起こっている場合もあります。

消化管の働きというものは、上記のように消化管そのものによる部分と、神経に支配されている部分、分泌物(消化酵素やホルモン)による部分があります。そのため、何重もの支配を受けており、消化管の病気というのは原因がわかりづらいという特徴があります

 

【下痢の原因】考えられる病気や生活習慣

ここまでの説明の通り、下痢というものは消化管の障害によって起こります。

では、猫の下痢(消化管障害)の原因として、どういったことが考えられるのでしょうか。先ほど示した「消化管そのものの障害」「神経疾患に伴う障害」「分泌異常に伴う障害」に分けて考えていきましょう。

消化管そのものの(物理的)障害

消化管そのものの障害とは、すなわち胃や腸などに炎症が起こって、消化・吸収という働きが正常に行われなくなった状態を意味します。
この炎症の原因疾患としては、猫の場合はアレルギー、感染症(細菌・ウイルス・寄生虫)、異物や毒物の誤食飲などが考えられます。

アレルギー疾患とは、免疫に関連したもので、体内に取り込まれた食物を、身体が異物とみなして攻撃するための免疫機構を過剰反応させてしまうことによっておこります。
食物アレルギーの場合は、口から取り込んで胃で消化、腸で吸収されるその吸収時に、腸に存在する免疫細胞と結合して腸炎を起こします。(その他、湿疹や発熱など全身に様々な症状が出ることもあります。)
猫の場合は、穀類(とくに大麦・小麦)、牛肉などのアレルギーが多いと言われています。

感染症でも、細菌・ウイルス・寄生虫などが腸の絨毛とよばれる部分の免疫細胞に取り込まれて、やはり炎症反応(腸炎)が起こります。
また、猫伝染性腹膜炎(FIP)という多頭飼育している施設などでおこりやすいウイルス感染症でも、慢性の下痢が認められたりします。

 

神経疾患に伴う機能障害

消化管は、自律神経系の支配を受けており、これは「腸管神経系」ともよばれています。

自律神経には、猫を狩りモードにさせる「交感神経」と睡眠モードにさせる「副交感神経」があります。
狩りモードのときには、脳や体表の筋肉などの狩りをするために必要な体の器官に血液(酸素)を多く送るようになり、消化管の運動は抑制されます。
一方、睡眠モードの時には、消化管の運動が活性化されます。

この神経のバランスによって、通常は消化管の運動が適切にコントロールされているのですが、自律神経が乱れると、消化管の運動も乱れてしまいます。自律神経の乱れは、主に疲労やストレスが原因となります。
また比較的高齢の猫では甲状腺機能亢進症によって自律神経失調症のような症状が出ていることも多いです。(参考資料:獣医内科学<小動物>)

 

分泌物異常に伴う障害

最後に消化管では、消化酵素や消化管ホルモンといったさまざまな物質が分泌されて、その分泌物の作用によって食物の消化吸収がおこなわれています。

消化酵素とは、胃液に含まれるペプシンや膵液に含まれるトリプシンなどです。過剰に分泌されると食物の消化だけではなく消化管そのものに影響を与えてしまい、胃炎や腸炎を起こします

一方、消化管ホルモンとは、胃内に食べ物が入ったという刺激によって分泌され胃酸の分泌を促すガストリンや、膵液の分泌を促すセクレチンなどがあります。消化管ホルモンが過剰分泌された場合も、胃液や膵液・胆汁などの消化液(酵素)が過剰分泌され、胃腸障害を引き起こします。(参考資料:ギャノンぐ 生理学)

消化酵素が分泌過剰される原因は、脂質の過剰摂取や、胆石症などが考えられます。
また、先ほど説明した自律神経疾患によっても消化管ホルモンの分泌過剰が引き起こされます。

 

【下痢の対策】効果的なサプリメントやキャットフード

ここまで、下痢を引き起こす原因と、その背景にある病気や生活習慣についてまとめました。
それでは、猫の下痢を予防するためには具体的にどういったことに注意すると良いのでしょうか。

感染症や、甲状腺機能亢進症、胆石症の場合は、動物病院で適切な治療を受ける必要があります。
しかし、疲労やストレスによる軽度の(時々起こる)下痢や、アレルギー・脂質の過剰摂取予防の場合は、サプリメントやキャットフードで対策することもできます

ここからはおすすめの予防法(対策)について、ご紹介したいと思います。

 

整腸効果が期待できるおすすめのサプリメント

まず、キャットフードはあまり変えたくないという方は、整腸作用のあるサプリメントを試してみると良いでしょう。

【動物用乳酸菌「JIN」】
おすすめは、動物専用に開発された「JIN」です。

肉食動物である猫の腸内には、「ウェルシュ菌」とよばれる腸内細菌が多く存在しています。ウェルシュ菌は、腸内細菌の中でも悪玉菌とよばれています。一方、乳酸菌やビフィズス菌は善玉菌とよばれ、腸内の免疫力を高める菌といわれています。

猫にも「乳酸菌」を補給してあげることによって、腸内の免疫力を高める効果が期待できます。

 

下痢対策におすすめのキャットフード

まだ子猫の場合や、下痢だけでなく健康について真剣に考えたい方はキャットフードから見直すことをおすすめします。

下痢の原因の1つとして考えられるアレルギーには、穀類や牛肉が関与している可能性が高いです。そのため、穀類(グレイン)フリーで、高品質な鶏肉や魚をメインとしたキャットフードをおすすめします。

また先ほどおすすめした乳酸菌は、オリゴ糖などをエサとして増殖します。そのため乳酸菌と一緒にオリゴ糖を摂取することで、さらに腸内を強化することが期待できます。

シンプリーキャットフード

プレミアムキャットフードのカナガンと同じメーカーが販売している「シンプリー」は、メインの蛋白源がサーモン、ニシン、マスで、肉類は一切含まれていません。

牛肉はとくにアレルゲンとなりやすいと言われていますが、実は鶏肉もアレルゲンとなる場合があります。それに比べて魚類はほとんどアレルギーを引き起こしません。

また穀類が一切含まれていないグレインフリーであり、腸内細菌のうち善玉菌のエサとなるオリゴ糖が2種類も含まれています。

まさに消化管に非常に優しく下痢対策に最適なキャットフードといえるでしょう。

当サイトではこの他にも色々なキャットフードを紹介していますので、併せてごらん頂けますと幸いです。

【猫の下痢】考えられる原因や対策のまとめ

飼い猫の下痢には、感染症や動物病院での薬物治療を要する危険な病気が原因の場合もあります
一方、飼育環境によるストレスが原因の自律神経疾患や、脂質過剰な食事や食物アレルギーによる消化管障害などが原因となっている場合もあります。

これらの生活習慣や食生活による下痢は、腸内環境を整えるために善玉菌を補給するサプリメントを試してみたり、穀類や肉などアレルゲンとなりやすい原材料を含まないキャットフードに変えてみるなど、ちょっとした工夫で改善や予防ができることもあります。

下痢は、排便とともに体内の水分が出てしまい、とくに夏は脱水症状などを引き起こしかねません。飼い主として、生活習慣や食生活の見直しをしてあげてくださいね!

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