【猫のにおい】体臭や便の臭いが気になる!原因と獣医師おすすめの改善方法

猫を飼っている人の中には“におい”が気になる、という方もいるのではないでしょうか。

猫が発するにおいには「体臭」「口臭」「尿や便のにおい」などがあります。それぞれの原因によって対策も異なるため、まずは気になるにおいの元を突き止めましょう。猫は本来、体臭や口臭は少なく、これらのにおいが気になる場合は健康面の不調が原因かもしれません。

一方、尿や便は犬と比較するとにおいがやや強い傾向にあり、トイレ環境は工夫が必要です。
それぞれのにおいに適した改善方法をご紹介していますので、ぜひ試してみてください。

猫のにおいが気になる人の割合【飼い主さんの2割程度】

獣医師をしていると、病気や健康面の相談以外にもさまざまな飼育に関する相談をうけます。
その中で“におい”に関する相談は約2割程度で、それほど多い印象はありません

しかし、悩んでいる飼い主さんの中にはにおいが原因でご近所とトラブルになっていたり、来客時に飼い猫のにおいが気になってお客さんを自宅に招くことができないなど、とても深刻な悩みのようです。

まずは、実際にこれまで受けた相談内容をご紹介します。

<相談①>メス・1歳・室内・単独飼育
毎晩夜に用を足している我が家の猫ちゃんですが、朝起きると部屋中がくさくて堪りません。
窓も脱走防止策をして開けっ放しにしているのに急ににおうようになりました。何か悪い病気でしょうか。
<相談②>オス・3歳・室内・単独飼育
生後半年くらいで譲り受けましたが、マーキングがものすごく酷いです。
トイレはしっかりと覚えていたのに、砂を変えたら気に入らなかったのかトイレを使用しなくなり、マーキングや部屋の中でうんちをしたりするようになりました。
すぐに去勢手術をしましたが、マーキングは一向に直りません。何か対策法はないでしょうか。

このように、飼い主さんが気になる猫の“におい”の中では、尿や便のにおいが原因となっていることが多いことがわかります。

猫のにおいの原因は?【体臭、便臭、尿のにおい】

ここからは猫の発する“におい”について、詳しくみていきましょう。
猫のにおいの元には「体臭」「口臭」「尿のにおい」「便臭」など、さまざまなものが考えられます。

まず「体臭」についてですが、猫は暇があれば毛繕い(グルーミング)をする動物で、本来きれい好きであり体臭はほとんどないと考えられます
実際に、私がこれまで動物病院で診てきた猫で体臭が気になった子はほぼいません(犬は体臭が強い子もいます)。

それにもかかわらず猫の体臭が気になるという場合は、グルーミングができないような健康状態に陥っている場合や、「口臭」が原因になっている場合がほとんどです。

「尿のにおい」は、猫ではやや強い傾向があります。

というのも、猫は水分をあまり摂取せず濃縮した尿を排泄するため、においもきつくなります
また、去勢していない雄猫では、発情期にマーキングといって尿をスプレーのようにまき散らす行為をします(稀に去勢している雄猫や雌猫でもみられます)。
マーキングの尿はにおいも強く、飼い主さんを悩ませるにおいとなります。

肉食動物である猫の「便臭」も、ややにおいが強めの傾向があります。

便のにおいは、腸で食べ物が分解されたときに出るガスが関係します。イモ類や豆類は消化時に発酵ガスが分泌されますが、肉や卵などの動物性たんぱく質の消化時には腐敗ガスが出ます。

腐敗ガスはアンモニアや硫化水素などの強いにおいを発生させます。そのため動物性蛋白質を多くとる猫の便臭はやや強くなります

他には、腸内細菌のうち悪玉菌が増えすぎた場合も、便のにおいが強くなる傾向にあります。

【猫のにおい】おすすめの改善法

上記のとおり、猫のにおいは大きく「体臭」と「尿や便のにおい」に分けられます。

これらのにおいは、いずれも飼育環境、ヘルスケア、フードなどを工夫することで改善できます

 

体臭の改善方法(飼育環境/ブラッシング/口臭予防)

体臭は、先ほども少し説明しましたが、“グルーミング不足”あるいは“口臭”が原因と考えられます。

“グルーミング不足”に対する対策は、まずゆっくりとグルーミングできる空間が確保できているかどうか、飼育環境をチェックしてみましょう。

とくに多頭飼育の場合は、それぞれの猫がゆっくりと日中過ごせる場所を用意することが大切です。また、高齢猫や体調不良によってグルーミングをする頻度が減ってきた場合は、丁寧にブラッシングをしてあげることで、体臭を予防できるでしょう。

“口臭対策”は、歯周病を予防することが一番です。
ウェットフードを与える場合は歯石がこびりつきやすいためしっかりと歯石ケアをしてあげましょう。
ドライフードの場合も食事中にしっかりと水分をとる習慣をつけるなど、口臭予防に努めましょう。

尿のにおいの改善方法(体調管理/トイレ/避妊・去勢手術)

尿のにおいは、よく“体調のバロメーター”と言われます。
もともと猫の尿は濃くにおいも強めですが、そうは言っても排泄後すぐはほとんどにおいがしません。

排尿後に細菌などに触れてアンモニアが発生し、独特のにおいがうまれます。排尿後のにおい予防は、猫砂を多めにおくなどトイレの工夫をしましょう

なお、排尿直後から強いにおいがする場合は、膀胱内に細菌が増殖する「尿路感染症」が疑われるため、すぐに動物病院で検査を受けてくださいね。

また、雄の発情期に多い“マーキング対策”はなるべくはやく実施しないと、癖がついてからではなかなか改善策がありません。

マーキングは特ににおいが強く、飼い主さんの悩みも深刻なものになりがちです。
避妊・去勢手術をして発情行動を起こさないようにすることが第一ですが、癖がついてしまっている場合は、マーキングをする場所に猫が嫌いなにおいのスプレーをするなど工夫が必要です。

 

便臭の改善方法(キャットフード)

便臭は、“腸内環境”が反映されます。
先ほども説明しましたが、便のにおいは腸で食べ物が分解されたときに出るガスが関係しています。

そのため、キャットフードで便臭の多くは改善できます

ドライのキャットフードには炭水化物が含まれていますが、穀類よりは食物繊維が豊富で消化しやすいイモ類や豆類が含まれているものを選びましょう

なお、猫のメイン蛋白源である動物性たんぱく質からは消化時に腐敗ガスが出ますが、腸内環境が悪化して悪玉菌が増えると特に便のにおいが強くなります。
善玉菌である乳酸菌を摂取したり、善玉菌のエサとなるオリゴ糖などのプレバイオティクスを豊富に含んだキャットフードを与えるとよいでしょう。

下記に、便臭改善が期待できるおすすめのキャットフードをご紹介します。

いずれも穀物フリーで、添加物も不使用のため腸内アレルギーの心配がほとんどないフードです。

【カナガンキャットフード】

原材料 骨抜き生チキン、乾燥チキン、サツマイモ、ジャガイモ、、、アルファルファ、クランベリー、マンナンオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、リンゴ、ニンジン、ホウレンソウ、海藻、、、
おすすめポイント 穀類のかわりにサツマイモやエンドウ豆などが含まれていますが、これらは食物繊維が豊富で、かつ腐敗臭を発しないため便のにおいを抑える効果があります。
また、善玉菌のエサとなるオリゴ糖も豊富に含まれており、悪玉菌の増殖を防ぎ腸内環境が安定するため便臭も軽減されるでしょう。

【モグニャンキャットフード】

原材料 白身魚、サツマイモ、サーモンオイル、ひよこ豆、レンズ豆、、、アルファルファ、バナナ、リンゴ、クランベリー、カボチャ、ダンデライオン
おすすめポイント 穀類のかわりにサツマイモや豆類が含まれており、食物繊維も豊富で便のにおいを抑える効果が期待できるでしょう。

【シンプリーキャットフード】

原材料 骨抜き生サーモン、さつまいも、乾燥ニシン、乾燥サーモン、じゃがいも、サーモンオイル、乾燥白身魚、生マス、、、アルファルファ、クランベリー、マンナンオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、りんご、にんじん、ほうれん草、海藻、、、
おすすめポイント 穀類のかわりにやはり食物繊維が豊富な芋類が含まれています。
また、カナガンと同様に、善玉菌のエサとなるオリゴ糖も豊富に含まれており、悪玉菌の増殖を防ぎ便臭の軽減が期待できるでしょう。魚を豊富に含んでおり、魚好きの猫やカロリーが気になる猫におすすめです。

 

【猫のにおい】原因ごとの改善法で、快適な飼育空間に!

猫の 気になる“におい”として、「体臭」および「尿や便のにおい」に関する相談が寄せられます。
猫は本来、グルーミングを丁寧におこなう習性から、体臭は少ないです。

もし、飼っている猫の「体臭」や「尿のにおい」が気になる場合は、口腔内の炎症や歯周病、あるいは尿路感染症尿の可能性があります

一方、便臭の元となる腐敗臭は腸内環境によってにおいの強さがかわります。

食物繊維やオリゴ糖など腸内環境を整える効果が期待できるキャットフードを試してみてください。

このサイトでは他のおすすめキャットフードについても解説していますので、併せてご覧いただけますと幸いです。

おすすめキャットフードランキング

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です