ネコの習性と人との関わり

ネコの食事

同じように家庭で飼われているペットであるネコとイヌには大きな違いがあり、動物好きな人であっても猫好きと犬好きに別れてきます。

それは、ネコとイヌが飼い主の生活に関わる方法が大きく影響しています。

 

 ネコの習性と人との関わり

イヌは飼い主を群のボスとして認識し、群の一員として行動する習性があります。

イヌは飼い主の言うことをよく聞くことから、狩りの手助けをする狩猟犬や牛や馬を飼う牧畜業において飼い主の仕事を手伝う牧羊犬として飼われたのが家畜やペットの始まりと言われています。

人の仕事の手伝いをする必要が無くなった現代においてもイヌが愛玩動物として飼われている理由の一つに、常に飼い主のことを考えて飼い主と密着した生活をする動物であるという点が挙げられます。

ある時は人の傍に寄り添う介護犬、ある時は群や縄張りを守るために敵を攻撃する番犬として働くこともあります。

 

ネコは群をなして行動することが無く、一匹で行動することの多い動物です。

海外のアニメの「トムとジェリー」に観られるように、ネコと言えばネズミの天敵として表現されることが多く見受けられます。

実際にネコをペットとして家庭で飼うようになった経緯にも、保管している穀物をネズミの被害から守ることに始まっています。

イヌのように飼い主すなわち群のボスを守るためにネズミを捕獲しているという訳ではなく、自分の食欲を満たすために行っているだけで飼い主の飼っている金魚や熱帯魚でも自分の縄張りに居れば獲物の対象でしかありません。

ネコは自分の飼い主よりも縄張りを大事にする動物です。

ネコが飼い主の足元に擦り寄ってくる行動は、縄張りの目印とするマーキングの一つであるという話もあります。

縄張り内の要所に自分の排せつ物をかける動作もマーキングと呼ばれるイヌにもある動作ですが、ネコの場合は排せつ物を出した後に砂をかけるという習性もあります

ネコは自分の縄張りの中で目を合わせられると敵とみなし、目の前をうろうろしたり逃げたりする小動物を狩りの獲物と認識する習性があります。

大きさから考えても行動パターンから考えても、ネズミはネコが狙うのに最も適した獲物ということになります。

すなわち、ネコは自分の行動する領域を決めて、そこに侵入してくるものは敵か獲物ということになります。

さすがに、飼い主を敵とみるようなことは無いようですが、ネコが目を合わせる行為そのものには相手を威嚇する意味があり、敵と認識しない飼い主に対して眼を合わさないようにするのもネコの習性の一つです。

ネコは気ままでツンデレなペットというイメージが強いですが、ネコの習性が大きく関係しているようです。

 

ネコの爪の特徴

また、ネコの爪はイヌと異なり、鋭く尖っているというのも特徴的です。

自分の縄張りに侵入してきた小動物を認識すると、物陰や高所から動きを追い、狙いを定めて俊敏に捕獲するというような狩りの仕方になります。

鋭い爪は高いところへ登ったり降りたりするときにも必要ですし、自分の縄張りに印をつけるマーキングするためにも必要です。

ネコの平衡感覚は非常に優れており、多少の高所から落ちても確実に脚から着地することが出来ますし、爪と脚力に物を言わせて高いところにも簡単に登ることが出来ます。

ただし、いくら身軽な猫といえども、エサの栄養バランスが悪くて肥り過ぎている場合には着地の衝撃で、脚の骨を折ったり関節を痛めたりすことも良くあるそうです。

そういう意味では、ネコの種類、年齢、健康状態に応じた栄養バランスの食事を用意してやることが大切になってきます。

また、ネコの習性を理解し、ネコの習性を満たし、ストレスを感じさせないようにしてやることも大切です。

 

ネコの爪とぎ

ネコが爪を研ぐのは本能的なもので、避けて通ることが出来ません。

獲物を捕獲するために爪はいつでも鋭くする必要がありますし、自分の縄張りに印をつけて他の猫にアピールするために縄張り内のポイントを爪でひっかくという習性があります。

ネコの肉球には臭腺という個々の猫に特有の臭いを出す器官があり、爪でひっかくときに圧迫された肉球から押し出される臭いを対象物に付けています。

また、ネコがひっかく動作にはストレス発散の意味合いもありますので、ネコが家の中の柱や壁をやたらとひっかく場合には、ストレス過剰になっている原因があるということです。

いずれにしても、いつでも爪を利用することが出来るように、ネコ自身が爪を手入れする行為が爪とぎです。

ネコを飼うのであればある程度は覚悟する必要がありますが、出来れば決まった場所で爪とぎをするように躾けるか、良く爪でひっかく場所には爪とぎ用のカバーをしておく方が良いかもしれません。

ホームセンターやペットショップに行けば、専用の爪とぎアイテムを入手することが出来ますし、家具などをカバーするアイテムも販売されています。

爪とぎアイテムをなかなか利用してくれないというときには、爪とぎの場所にマタタビなどの猫が好む臭いを付けて躾けるのも一つの手段です。

自分で用意するのであれば、立てた時の高さが30㎝以上あるネコがのしかかっても動かない重量のものを用意する必要があります。

参考:[1] 花王 ペットサイト Cat−猫を知る

ネコがよく眠るのは食性と関係がある!

ネコは日中のほとんどを寝て過ごし夜に行動する、いわゆる、夜行性の動物です。

「寝子」という漢字を当てて「ねこ」と読むようになったのが、名前の由来という説もあるくらいです。

子猫や高齢のネコになると1日に20時間は寝ていますし、元気な成猫でも15時間くらいは寝ています。

野生のネコは獲物がいつ手に入るかわかりませんので、食べ物にありつけたらできるだけエネルギーを消費しないように寝て暮らすということが習性化したものであると考えられています。

ペット化したネコは食事の心配はありませんが、野生のころの習慣が残っているというわけです。

人間の場合と同じで睡眠をとれない状態は大きなストレスになりますので、ネコが安心して眠ることが出来るスペースを確保できるようにしてやることと眠っているネコに対してちょっかいを出すようなことはしない方が良いようです。

 

ネコの砂かけ

よく訓練されたネコは人間と同じトイレに入り便器に座って排泄するものもいるくらい、決まったところで排出する習慣があります。

ネコは自分の排出物に砂をかけるという習慣があり、便器でトイレをする場合でも、砂が無いのに砂をかけるような動作をすることもあるくらいです。

マーキングの目的もある排出物に砂をかけるという行為は、獲物に臭いを嗅ぎつけられないようにするという意見もあります

参考:[2] 猫の飼い方 ~猫のしつけと育て方~

 

他方、縄張り意識の強いネコは排せつ物の存在によって他のネコと争いになるのを避けるために砂をかけて臭いをごまかすという説もありますが、明らかにはなっていません。

ネコの砂かけ行為は必要性の有る無しとは無関係に日常的に行われますので、トイレをする場所が決まったらそこに砂かけ用の砂を用意してやる必要があります。

販売されている猫砂として消臭剤の入ったものや尿を吸収した砂が固まりやたらと部屋に飛び散らないようにするものもあります。

 

参考文献・サイト

執筆に当たっては以下のサイト様の情報を参考にさせて頂きました。

[1] 花王 ペットサイト Cat−猫を知る

http://www.kao.co.jp/pet/cat/

消費財大手メーカー「花王」が運営するペットサイトです。

[2] 猫の飼い方 ~猫のしつけと育て方~

http://nekono.info/

習性、病気、キャットフードなどの情報が詳しく説明されています。

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